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金沢発

そばつぶさん
10 /07 2021
卯之助の話が思いのほか長引きました。

バンモチ(力石)に挑戦している「そばつぶ」さんから、
ずいぶん前にいただいた新発見力石、ようやくご紹介です。

大変立派な石です。
これが今まで報告されなかったことが不思議です。

芳稲連(はたれ)八幡神社の盤持石です。重量100㎏。

盤持石の由来
昔より昭和初期に至る間 当町を始め近在の若衆の標として 
数多くの若者の腕を競った石であり 後生の物語として保存するものなり」

「はたれ」とは、また変わった名称ですね。
謂われをご存じの方、ぜひ、ご一報ください。

はたれ
石川県金沢市二ッ寺町

もう一か所は、同じ金沢市の国府神社です。

これです。

国府神社 金沢市古府町DSC_0505~2 (3)
石川県金沢市古府町

プレートです。

DSC_0506~2 (002)

150㎏、120㎏とあります。

こういう重量を見ると、
今、記録に残る有名力持ちは「あまり威張れないよネ」と思います。

大重量を差したとはいえ、卯之助も鬼熊にしても、これ以下の石を差して、
天下を取った気でいましたが、
地方では土地の若者たちがホイホイ担いでいたわけですから。

そして、無名のまま石だけを残して、きれいにこの世を去った。

先日、ここ金沢市の「盤持石」の新聞記事を、
いつもお世話になっている(株)ベースボールマガジン社の門脇利明氏が、
送って下さった。

金沢市示野中町・誉田神社の3個の盤持石です。

重量は95㎏、127㎏、142.5㎏。

20210923 北國新聞 
北國新聞 2021年9月23日

記事によると、還暦を迎えた3人の住人が、
「昔から伝わる風習を大事に伝えていきたいと、
境内に無造作に置かれていたこの石を、2008年に保存した」そうです。

日を置かず、金沢市寺中町の大野湊神社の宮司様が、
なんと、同じ記事をお送りくださって、私は感無量。

宮司様は「そばつぶさん」が送って下さった上記、2か所の神社も
兼任されている方です。

さらに、地元の古い郷土史までお送りくださった。

こちらです。

「二塚郷土史」二塚農業協同組合 昭和53年。

個数27個。石銘、貫目、所在地も詳しく調査されています。

img20210906_14490423 (2)

もう一つは、「大徳郷土史」大徳公民館 昭和45年。

個数26個。こちらも石銘、貫目、所在地が記されています。

斎藤氏に調べてもらったところ、
「現在の所在地に数個あるものの、同じ石かどうかは確認できない。
ほとんどが未掲載かと思われます」とのこと。

斎藤氏、今にも金沢へ調査に飛び立ちそう。

img20210906_14560824 (2)

実は以前、そばつぶさんから、
神社でなかなか担がせてくれないとの悩みが寄せられていました。

「事前に神社へ電話して、石を担がせてくださいとお願いしていますが、
なかなか聞き入れてくれません。

ぼくは石担ぎは神事であり、決して罰当たりな野蛮なものではないことは
理解していて、それなりの礼儀を持って担がせていただいていますが、

力石を知らない宮司さんや近所の人や通りすがりの人には、
そう見えてしまうようで、残念です。

先人の汗と血が沁みついた力石を担ぐことで、さらなる手に入る実感が
あることも挑戦した者でないとわからないと思います」

そばつぶさんへのアドバイスを大先輩の大江誉志氏にお願いしました。

「そういったところは、さっさと諦めて、
別の担げるところで頑張る、が正解です」

さすが、経験者ですね。

私が関わったところの保存工事をした石屋さんは、
こうおっしゃっていました。

「また担ぎたいと思う人のために、石は固定しませんでした」

全国の神社やお寺の関係者のみなさま、勇気ある若者たちのために
どうぞ、ご理解をお願いいたします。


ーーーーーそばつぶさん、がんばってます。

困難にもめげず、挑戦中。

地元の方との会話が楽しい\(^o^)/





ーーーーー感謝をこめて

門脇様、大野湊神社の宮司様、そばつぶさん、

貴重な情報をありがとうございました。

名もない石を名もない私が、名のある研究機関ではなく
ブログという手段での発信。

それを信用し、信頼して盛り立ててくださっている。
本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。


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コメント

非公開コメント

No title

そばつぶさん、凄いねぇ~。

また観てまた力が入りました。
村人との会話、コメントにも楽しませて頂きました。

夏目さんへ

つい、一緒になって力が入ってしまいますね。
私も感情移入が強い方なので、クタクタ。
子供のころ、時代劇の映画を見て、切られるたびに
「痛!」と言うので叱られました。
映画館を出るときはもう体中、傷だらけ(笑)

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞