サイの神さんと力石
力石
静岡県三島市にあります。
「村祭りにはここに幟を立てて、若い衆が力比べをした。
村へ来たばかりの新参のムコさんには、
その家の大戸口にわざわざ石を運び、力試しをさせた」
=三島市郷土資料館「石と生活」
「この力石は大正8年、
三島市に野戦重砲がきてからマグサを納めるようになり、
そのマグサを刈っての帰りに、馬坂の沢より持ち帰ったもの。
石の大きさは28貫、18貫、16貫。
休みの日や雨の日には若者が集まってきて、
力競べをした。
昔の仕事は担ぐことが主であった。
若者は力持ちになることに励み、力石で力競べをして一人前になっていった」
=小林弘邦「中村誌稿」

昔の若者たちが集まって力比べに興じたこの場所も、
今は住宅地になっています。
中ほどの石造物は「サイの神」です。
左右に置かれた4個の石、これが力石です。
サイ(塞)の神さんは、村境や峠に置かれて、
村に悪疫が入ってこないように防いでくれる神さんです。
このサイの神も、若者たちに担がれました。
これを「代用力石」といいます。
「村祭りにはここに幟を立てて、若い衆が力比べをした。
村へ来たばかりの新参のムコさんには、
その家の大戸口にわざわざ石を運び、力試しをさせた」
=三島市郷土資料館「石と生活」
「この力石は大正8年、
三島市に野戦重砲がきてからマグサを納めるようになり、
そのマグサを刈っての帰りに、馬坂の沢より持ち帰ったもの。
石の大きさは28貫、18貫、16貫。
休みの日や雨の日には若者が集まってきて、
力競べをした。
昔の仕事は担ぐことが主であった。
若者は力持ちになることに励み、力石で力競べをして一人前になっていった」
=小林弘邦「中村誌稿」

昔の若者たちが集まって力比べに興じたこの場所も、
今は住宅地になっています。
中ほどの石造物は「サイの神」です。
左右に置かれた4個の石、これが力石です。
サイ(塞)の神さんは、村境や峠に置かれて、
村に悪疫が入ってこないように防いでくれる神さんです。
このサイの神も、若者たちに担がれました。
これを「代用力石」といいます。
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コメント
No title
静岡の力石が出るまで全く力石のことを知らなかったですよ。
広辞苑で「力石」を調べても単語として出てこないのです。専門用語すぎるのか、それとも言葉として認知されていないのかと思いました。国語辞典にもなかったですね。世間一般に認知される様になれば良いです。「お前! 力石も知らないのか」と云える様に。
2014-06-13 05:34 s.h. URL 編集
嬉しいお言葉!
コメントありがとうございます。
広辞苑にも国語辞典にも載ってないんですか。
本当に認知度が低いんですね。
「たかが石っころ」ですが、シンプルなだけに奥が深い?です。この石、知れば知るほど魅了され、愛着が湧きます。なによりも石から歴史が読み取れることが面白いです。
2014-06-13 06:24 雨宮清子(ちから姫) URL 編集