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ブログ開設7周年!

ごあいさつ
06 /21 2021
ブログ開設、まる7年。

2014年6月、こんな石ころだらけのブログ、
だれも読んではくれないだろう、もって1年かなと思いつつ始めました。

けれど初めこそ閑古鳥の巣でしたが、
いろんな方が来てくださるようになって、いつの間にか7年。

みなさま、ありがとうございます。

力石探しは、
中部はもちろん東は関東、西は関西から中国地方、沖縄まで。

沖縄では生まれたばかりの孫の顔を見て力石も見て…。

ーーーーー

高島先生がこの力石を詠んだ私の句を載せてくださっています。
ご覧いただけたら嬉しいです。

「今帰仁村・公民館」

CIMG1286 (2)
沖縄県国頭郡今帰仁村謝名・公民館

民俗学者の宮本常一の「あるく、みる、きく」の真似事でしたが、
なりふり構わず、歩いて見て聞く、それに資料漁りが加わった日々。

持ち場の静岡県内の図書館、博物館、資料館はほとんど訪れました。

天竜川の奥、伊豆半島南端、山梨・長野の県境。
車のない身にタクシー代は痛かったけれど、それ以上に夢があった。

図書館通いは一日一か所がせいぜい。
電車の本数もまばらな山あいの、駅のホームで見た夕日の美しかったこと。

時には神楽を見たり、盆踊りに参加させていただいてひと息ついて…。

CIMG1179~1
静岡市葵区梅ヶ島新田

img138 - コピー
静岡市葵区有東木

なにより嬉しかったのは、
いろんな方々にお会いして貴重なお話をうかがえたこと。

下の写真は、私が力石に関わり出してから保存がなされた三カ所目。
歴史の深い山上の集落です。

写っているのは、これを手掛けた石屋さんです。
「力石という名は初めて聞きました」とおっしゃるので、
参考資料をいろいろお渡しした。

完成したとき、本当に嬉しそうなお顔をされて、
「すごく勉強になりました。ありがとうございました」とお礼を言われた。

ご自分の名前を刻みましたか?とお聞きしたら、
「いや。そんなことは。ぼくは作らせていただいただけで充分です」

現役の石屋さんでお顔まで明らかなのは、古今東西この方だけ。
それだけでもここの保存は価値があります。

CIMG0613 (3)
静岡県富士宮市

ここには力石経験者が3人いらっしゃった。
経験者だけあって話は臨場感あふれていて楽しかった。

青年時代使った石を見せてくださったご主人は、ちょっとはにかみながら、
「山仕事やってたんでね。力仕事だんて、これで力つけたんだ」と。

そうおっしゃっていたこの人は、その3年後この世を去った。

人がいなくなれば力石もただの石に還っていく。

この年月、たくさんの方々との別れがあった。

石探しに奔走したこの私も、いつかはこの世から消えていきます。

でも、保存された石がかろうじて命脈を保ち、
こんな世界があったんだよ、こんな文化が生きていたんだよと
後世へとつなげていってくれます。

こちらは3カ所目の保存を快く承諾してくださった地主さんご夫妻です。
毎年、春秋のお祭りにおじゃましてごちそうになった。

その昔、この方の父上は町村合併後の村長になって、
毎朝、急な山道を馬に乗って、ふもとの役場まで通ったという。

「湯治に行った帰り、貧しそうな農婦がぼくに子をもらってくれと。
可哀そうなので連れて帰って育てた。立派になって毎年訪ねてくるよ」

CIMG0611_20210620064428d12.jpg
同上

「力石、まだ文化財にならないかねえ。なるといいなあ」
と楽しみにしていたけれど、
とうとう実現しないまま、ご主人はこの世を去った。

残された妻が夫の墓前に正座して、切々と歌い出した「武田節」

♪ 甲斐の山々陽に映えて われ出陣に憂いなし

  祖霊ましますこの山河 敵にふませてなるものか

夕闇迫る山上の墓地で、繰り返し歌い続ける老夫人に、
「おばあちゃん、もういいよ、もういいよね」と、付き添いの人が制した。

私は涙が止まらず、同行した知人に笑われた。

そのご夫人ももういない。

山上の集落は廃村になった。

  廃村はただ白し力石に花ふりつむ   雨宮清子

あ、なんだかこの世の終わりみたいな、センチメンタルなことを言っちゃって。

めげていては今までご協力いただいた多くの男衆らに申し訳ない。

「若い衆らがお堂脇の集会所に毎晩集まって。あのころは賑やかだった」と、
一生懸命、昔話を聞かせてくれた老婦人たちに面目が立たない。

「5-ALA」やマグネシウムサプリを飲んで(笑)、まだまだがんばります。

今までは娯楽、鍛錬、見世物としての力石に重きを置いてきましたが、
信仰としての力石にも言及していきたいと思っております。

私が見つけた力石は県内外合わせて約130個。
またどこかで遭遇したらとの夢を持ちつつ。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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コメント

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No title

7周年、おめでとうございます。

「力石」「力持ち」は勿論、関連事項まで、これほどまでに解説されているブログは他にはなく、毎回楽しく読んでいます。
時折、過去のブログを振り返って読むと、これがまた新鮮で実に面白い!

末永く続けられることを希望しています。

7周年おめでとうございます。!

石を持ち上げる力持ちさんに魅せられともに7年間。☆
ろう風の物語に涙す。泣き)☆☆

祝ブログ開設7周年

姫様、ブログ7周年、おめでとうございます!
”力石”、姫様のブログで初めて知った愉しい世界・・・。
力石の歴史とそれぞれに秘められたエピソードが興味深く、いつも楽しく拝見させていただいております。
力石をめぐる遠い昔の人々の熱狂、畏怖心などなど・・・そうした姿が目に浮かび、身近な物事として感じることが出来るのは、ひとえに姫様の温かいお人柄や真っ直ぐな探求心に裏打ちされた力石への愛情に他ならないと思っております。


これからも、よりパワフルに(笑)力石への愛情を貫いてくださいませ。

夏目さんへ

過分にお褒めいただき恥ずかしい~。
でも折りに触れ機知に富んだコメントを頂戴して、
そのたびにやる気を出しておりました。
本当にありがとうございました。

荒野鷹虎さんへ

かつて東京に「鷹野虎四」という力石研究者がおりました。お名前が似ていたので、ご訪問いただいたとき最初は「ご本人だ!」と、有頂天になって(笑)

あのご夫婦、素敵でしょう。
若いころの美男美女ぶりを彷彿させる風貌で、もう大変なご高齢でしたが頭脳明晰、性格温厚。実業家でもありました。ちょっと古いですが「妻は夫に従いつ、夫は妻を慕いつつ」で、とても仲の良いご夫婦でした。

ちなみに私は、荒野さんと同じ血液型で~す(笑)

dollblog47さんへ

変なものに憑りつかれたため、同年配の方々から奇異に見られて浮いておりました。ブログを始めたころ、一番親しくしていた同級生から「ブログ? ああ、どうせ日記みたいなものでしょう? 興味ない!」とピシャリと拒否されてショボン。
でもそれが起爆剤になりました(笑)

私はブログを始めたことで、いろんな方のブログ訪問をするようになって、知らなかった世界を知るようになり、また年齢性別関係なく、さまざまな生き方や考え方に接して、自分の幅が広がったように思います。

お人形の世界に再び遊ぶことができるなんて思っていなかったので、dollさんのブログはとてもいい出会いになりました。
今後も夢を見させていただきます。

おめでとうございます!

様々な情報をアップしていただき、感謝しています。とても価値あるブログです。

Yukioさんへ

ありがとうございます。
「価値あるブログ」と言っていただいて、嬉しいやら恥ずかしいやら。

アカデミックになり切れず中途半端なものですが、多くのみなさまがお読みくださり、また理解していただき、開設してよかったなと思いました。
高年齢なのでどこまで続けられるかわかりませんがボケないようがんばります。
今後ともよろしくお願いいたします。

7周年、おめでとうございます。

毎回、楽しみで拝見しています。
濃厚な記事に感心して読み返したりします。

これからもお体に気を付けて、
何年と続きますように祈っています。

蛇足ながら、私は15年くらいだと思いますが、
駄文ばかりで、写真を載せてごまかしています。

one0522さんへ

いつも欠かさずご訪問いただきありがとうございます。
ONE0522さんはブログ歴15年とは、私の半分以上の年月。
私はまだまだ駆け出しですね。
7周年だ!なんて騒いだのが恥ずかしいです。

世の中が思ってもいなかった方向へ行ってしまい、
こんな時代が来るとはと信じられない毎日ですが、
健康に留意して楽しく有意義に過ごしたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

スマホ、慣れましたか?
私はなかなか。でも電話とメールぐらいですから、
なんとかなっています。

No title

7周年、おめでとうございます。
お祝にお寿司でもごちそうしたいのですが、先にごちそうするべき寿司もまだでございまして、お寿司が山のように重なる一方でございます。申し訳ございません。

kappaさんへ

私メが好きなのは、エンガワ、あなご、うに、赤貝でございます。
で、なぜかかんぴょうの海苔巻きも。
貸しが積みあがって、それだけで私は豊かな気分です(笑)

山荘の「かまど神」さまは、ご健在ですか?
今こそあの睨みで、世にはびこる悪魔、邪気を退散させてほしいです。

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞