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異体字

三ノ宮卯之助
06 /24 2021
稲荷社門前の店主から、
「卯之助? 誰それ」なんて言われてガックリきたけれど、

興味のない人の当然の反応かもしれません。

それに刻字の「卯之助」の「卯」の字も変わっているし。

こんなんです。

持 (4) IMG_3014 (2)

これ、「卯」の字の異体字なんです。

顕彰碑を監修した越谷市郷土研究会の方も、
「異体字と確認できました」とおっしゃっていました。

ただ、研究会の方は、「弘化」の「弘」の字の確認までしていなかったような…。

それがこの石を顕彰碑から省いてしまった原因なら、
返す返すも惜しいことです。

「卯」の字、こんなにいろいろあります。
IMG_2339.jpg

そしてもう一つ。

石銘の「足持石」の「持」の文字です。

これもまた紛らわしい彫り方です。

チラッとみると、「待」にも見えるし、
斎藤氏によると、「特」と読んでいたブログもあったとのこと。

IMG_7370 (2)

でも斎藤氏は「です」と断言。

何度もここを訪れて、確認を怠らない斎藤氏のことですから、
判読に間違いはないはずです。

持 (5)

石工さんが間違って刻んだり、剥離して判別しにくいものもありますが、
これは写真からも部首は、

確かに、「てへん」の「扌」

「ぎょうにんべん」の「彳」でも、「うしへん」の「牜」でもないですね。

昔はみんな手彫りですから、彫りが深かったり浅かったり、
時には誤字が生じて、のちの人を惑わしたりしますが、

それもまた先人からの宿題と思って、じっくり味わうのも一興か、と。


     ーーーーー◇ーーーーー

高島先生ブログ(6月24日)

「奈良県香芝市狐井・杵築神社」


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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞