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ええーっ、どうしてよ!

ようやく卯之助の「足持石」の出番です。

今年3月、越谷市中央市民会館に建立された卯之助顕彰碑。
この立派な碑に、
ただ今私は、ごちゃごちゃ文句を並べております。

建立に関わった方々にとっては、うっとうしいことでしょうが、
これも卯之助をより理解していただくためと思ってください。

今回、何に文句を垂れているかというと、
この「足持石」が顕彰碑に刻まれなかったことです。

「なぜ、顕彰碑から落としてしまったのか」
「この石の重要性をなぜ、認識できなかったのか」

「ええーっ、どうしてよ!」

と、私は驚きました。
その理由を順を追って説明していきます。

第一の理由は、この石に刻まれた年号の重要性です。

IMG_7382.jpg
東京都台東区浅草6-42-8・合力稲荷神社

はっきり「弘□」と刻まれています。

「弘」の文字の年号は、「弘化」しかないことと、
卯之助の活動期から、「弘化」と断定できます。

なぜこの弘化年が重要かというと、

卯之助石で年号がわかる石は、文政、天保、弘化、嘉永の4つしかない。
しかも弘化年間は5年しかありません。

このわずかな天保から嘉永の間の、
卯之助の行動を知ることができるのは、この石だけなんです。

ここで、卯之助の年号刻字の石を詳しく見ていきます。

●文政(1818~1830)のうちの、
  文政8年(1825)の久喜市太田袋・琴平神社。卯之助18歳。

  文政13年の千葉県木更津市・観蔵寺と、
  さいたま市岩槻区釣上・神明神社。卯之助23歳

●天保(1830~1844)のうちの、
  天保2年(1831)の越谷市・久伊豆神社と、
  横浜市港北区綱島東・諏訪神社。卯之助24歳

ここでひと言。

越谷市民会館の顕彰碑は、この「綱島東」の「東」を書き忘れています。
たった一文字でもこうしたミスはのちのち混乱をきたします。

とても残念です。

  天保3年(1832)の春日部市粕壁東・東八幡神社に2個。卯之助25歳。

img722.jpg
埼玉県春日部市粕壁東2-16-57・東八幡神社

酒井正・画
img718.jpg

  天保9年(1838)の長野県・諏訪大社秋宮。卯之助31歳。

下諏訪町の郷土史家・中村龍雄氏が土中から発掘。
昭和45年の賀状で、
「秋宮宝物館前に飾りました」と伊東先生へ報告された石です。

江戸からきた大力持の興行は大盛況だったに違いありません。
神社さん、ぜひ説明板をつけて大切にしてくださいね。

                          高島愼助先生・画
img694 (3) img20210605_20352285 (3)
長野県諏訪郡下諏訪町上久保5828・諏訪大社秋宮

天保年の最後は、

  天保11年(1840)の大阪府北区・大阪天満宮。卯之助33歳

このころの卯之助の得意技は、「舟に牛」を乗せた足差し。

自身も力持番付に載るほどの力持ちで、
明治になって全国のおもちゃを収集して「玩具博士」として有名になった
清水晴風は、こう言っています。

真打は多く足の曲持ちである。
田舟に米10俵(牛を米の代わりにすることもある)を載せ、足で曲持ちをするが、
この曲が終わって一区切りとした」

こちらが大阪で卯之助が足差しした「大盤石」です。

伊東明先生・画
img20210605_20352285 (4)
大阪府北区天神橋2-1-8・大阪天満宮

「大盤石」の「盤」ですが、
「ばん」には、「磐」「盤」があります。

一説には、
「盤」は皿状のもので「割れやすい」として敬遠されるようですが、
力石にはどちらも使用しています。

さて、「弘化」年の卯之助石です。
前述したように顕彰碑から落ちています。

次回へ続きます。


     ーーーーー◇ーーーーー

高島先生ブログ(6月8日)

「さいたま市見沼区南中丸・白山神社」


ーーーもう一つのどうしてよ?

当地では、
昼間、海岸でバーベキューをやっていたグループで、クラスター発生。
参加者19人のうち、コロナに8人感染。
市は連絡が取れない7人に検査を受けるよう呼びかけているという。

あんなに広くて太陽が燦燦と降り注ぎ、汐風が吹く海岸で集団感染だなんて。
どうしてよ?
窓開けて、というフレーズが虚しくなります。

競技中の選手の吐く息、凄いと思うけど、本当にオリ・パラ、大丈夫なの?


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雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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