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「金澤町屋」を歩く③

「かずえ町茶屋街」を抜けて浅野川大橋へ。

橋の上にも大通りにも人がぞろぞろ歩いている。
全部観光客だという。

「すごい! 天気予報は暴風雪って言ってたのに」

冬の金沢へ観光にくるなんて発想、今までの私にはなかったから、
この行列にはたまげた。

「観光客がいなかったら冬の金沢なんて何んにもないところよ」
だれよりもふるさと・金沢を愛している友人がそんなことを口にした。

やがて町屋が集結したような一画に出た。
二つ目の花街、「東(ひがし)茶屋街」です。
「ここは観光パンフによく載るところ」と友人。
なら、撮っとこ。

というわけで撮りました。
CIMG4109.jpg
金沢市東山

ここにも着物姿の女性がいました。
すでに夕闇が迫っているというのに、大勢の人たちが行き交っている。
外国人も大勢いた。

凄いなあ、金沢。

「自由軒」という洋食屋さんがありました。
創業は明治42年(1909)だそうですから、ざっと109年の歴史。
今なおここの味を求めて観光客が押し寄せるとか。

恐るべし、金沢。

CIMG4110.jpg

町屋に灯がともり出す。
寒さが強まってきたけれど、観光客は増えるばかり。
私たちは華やかさと情緒が漂い始めた「ひがし茶屋街」を抜けて、
家路を急いだ。

浅野川に架かる歩行者専用の「梅の橋」を渡るころ、風と雪が一段と強まり、
傘をたたんで小走りに対岸へ。

この近くに金沢が生んだ三大文豪、徳田秋聲、泉鏡花の記念館、
そしてもう一つ犀川のほとりに室生犀星の記念館があるという。

そういう友人の声が風に散らされて切れ切れに聞えてきた。

そんなふうに浅野川河畔を風にもまれ雪に追われながらも、
私はちょっと楽しいことを思い描いていました。

金沢芸妓のお姐さんたち、そろそろ始動開始かな?

15

CIMG4122.jpg


<つづく>
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歌舞練場

東茶屋街を出て梅の橋を渡ったのでしょうか。
藝者さんが藝事の練習する場所が橋を渡る少し手前下流側にあったように記憶しています。
ワタクシは丁度その向かい側に尾山クラブという劇場があって、そっちの方へはよく行きました。
前進座の歌舞伎では大道具の設営アルバイトに行ったり、子供サンのバレェ発表会では管弦楽団!といってもわずか7人程で子供の足に合わせて音楽を演奏するアルバイトをやったり(白鳥の湖なんて曲を編曲して無理矢理子供サンのバレェに合わせるのです)、いろいろありました。

自由軒は今のような観光客の来ない時代は随分みすぼらしい建物でした。それでもあそこの場所では唯一洋食(といってもライスカレー程度)を食べさせるお店でした。写真を見ると立派になっていますねぇ!!!

梅の橋を渡った橋のたもとに「瀧の白糸碑」というのがあったでしょう。
泉鏡花の小説で、水芸人が登場するのですが、いまでもお祭の時など水芸人が出て芸を披露することがあります。
着物の袖とか扇子の先とか、いろんな所から水を噴水のように出す藝です。見ているととても面白い藝ですよ。いまでもそんなことをする人がいるのだ、とひたすら感心するのです。

No title

「自由軒」は古さを感じさせる洋館でしたが、みすぼらしかったですか。きっときれいに手入れをされたのですね。今はいろんなメニューがあるようで、カップルや外国人がたくさん入って行きました。

梅の橋を渡ったら、水芸人の像がありました。
どこかの女将かだれかが寄贈したそうです。水芸もみせたそうです。
天候が悪くて写真を写せなかったのが残念です。

寒さばかり気になっていた私は、髪を切ったら寒いからとボサボサの伸び放題の頭に化粧っ気なしのむさくるしいなりで出かけたので、このあと恥かしい思いをしてしまいました。

金澤では

金澤では人前へ出る時はどんなに貧乏をしていてもそれなりの容姿で出ていなくちゃなりません。
ボサボサ頭。それはいけませんよ。
体面を重んじるのです。借金をしてでも最高の衣装を着て、一流料亭で酒を飲ませて、ニッコリ笑って、そのあと爪に火を灯して頑張るのです。
好い着物を売っているお店もありますし、好い料亭もたくさんあります。オイシイ店もいっぱいあります。
金澤で人と交際するのは、金澤に長い間住みついて、経験をたくさん積んで、ようやくできることです。
静岡人にはムツカシイことかも知れません。

私にはできないな

「体面を重んじ、あとは爪に火を灯して頑張る」って、
うーん、やっぱり私には難しいですね。

子供のころから体面を重んじた家に反発ばかりしてきましたし。

でも地域によってずいぶん県民性というか気質が違うものですね。
そこがまた面白いと思います。


プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。今、「力石からバーベルへの道」を書いています。

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