10万馬力で、ゆくぞー!

大正・昭和初期を代表する力持ち、
神田川徳蔵の話からずいぶん逸れてしまって…。

一体いつごろ脇道へ入ったのか考えてみたら、なんと2ヶ月も前だ。
この空白は大きいよ。記憶を戻そうにもそう簡単にはいきません。

苦し紛れにぼんやりヤフーニュースを眺めていたら、
北の将軍さまのお顔が飛び込んできた。それをまじまじ見ていたら、
髪型が鉄腕アトムの頭にそっくりだと気が付いた。

♪ 空をこえてェ ラララ 星のかーなたァ
  ゆくぞー アトム ジェットのかぎりィ


将軍さまも「空をこえてゆくぞー」が好きみたいだし、
妹さんはウランちゃんに似た人かも。

なんて、あああ、寝ぼけたこと言ってる場合じゃないですよね。

エイッと記憶を2か月前に戻してそこから現在までの道筋をたどってみました。
逆に現在から2か月前まで後戻りしてみましたが、
なぜかうまくいかないんですよ。なので2か月前に戻って仕切り直しです。

そのころは確か、幸龍寺に建つ「本町東助碑」の話をしていました。

碑の主人公で明治の力持ち、本町東助です。
img787 (2)

東助さんをスケッチしたのは、天才画家の河鍋暁斎です。
そのころブログで、暁斎さんの酔っぱらいぶりと、
鬼才の名を欲しいままにした絵の数々を楽しみました。

で、そこから東助さんとも暁斎さんとも仲良しの押絵細工師の
勝文斎椿月へ話が飛んだのです。

その勝文斎椿月です。
img069_2017120217253782d.jpg

勝文斎椿月が手掛けた押絵扁額が、
千葉県の野田市郷土博物館にあるというので、写真拝借をお願いしたら
快く使わせてくださった。

その扁額「野田醤油醸造之図」のほんの一部です。
これはキッコーマン国際食文化研究センターが同博物館に寄託したもの。

2醤油醸造図部分

で、扁額の構図通り、野田とくれば醤油です。
ここからもう一気に「徳蔵さん」を離れました。

話は醤油醸造に使った重石(吊し石)へ行き、
それが職人たちの力比べの力石になったことを述べてきました。
そんな石が野田市内の神社に残されていることをご紹介し、
その中で、市内今上下・八幡神社の「万治石」へと話が飛びました。

「万治石」は発見当初の2004年に「明治」と誤読され、
2009年に斎藤氏によって「万治」と確認されたものの放置の憂き目に。

そのため長い間顧みられず、土留め石として土中に埋まっていたのを、
野田市役所の職員の方のご尽力で、昨年、氏子会に伝えられ、
この度めでたく千葉県最古の名誉を得て、土中から救出されたのでした。

そのてんまつを長々お話していたら、
あっという間に2か月たってしまったという次第。

ふうー。

記憶を巻き戻しているうちに、だんだん徳蔵さんが見えてきたぞ。

「本町東助碑」と神田川徳蔵の話、ここから再スタートです。

神田川徳蔵は「本町東助碑」を2度移転再建しています。
1度目は大正12年の関東大震災で破壊されたとき身延別院に移転。
2度目は昭和2年、幸龍寺の世田谷への再建を機に、碑も再度移転。

奇しくも本町東助がこの世を去った明治24年に、
神田川徳蔵は生まれています。
新旧力持ちの交代劇のような、なにか運命的なものを感じます。

徳蔵さんが何に突き動かされて碑の再建に情熱を傾けたかは、
今となっては知る由もありません。

ただ、埼玉の斎藤氏が言うように、
「知的で人望厚い力持ちの先達、東助に畏敬の念を持っていた」のは確かで、
その偉大な先輩のために時間も財力も惜しまず奔走した、
そういう真面目でひたむきな姿がほうふつとしてきます。

やれやれ。やっと感覚が戻ってきました。

こうなりゃ、この先、
10万馬力で、ゆくぞーっ!


※画像提供/「河鍋暁斎絵日記」河鍋暁斎記念美術館編 平凡社 2013
        「酔うて候 河鍋暁斎と幕末明治の書画会」
         成田山書道美術館・河鍋暁斎記念美術館編
         思文閣出版 2008
        野田市郷土博物館
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こんばんは

脱線だなんてとんでもない!
楽しく読ませていただきましたよ。

これからも楽しい話に興味が沸いてきます。
何時も素晴らしい記事に感心しています。

力石に今年こそ会ってみたいと思います。

ありがとうございます

いつもご訪問いただき励ましてくださる、本当に嬉しいです。
枯れかかった頭がこんがらがってきましたけど、なんとかがんばります。
徳蔵さんの活躍、これからが見せ場なんです。慎重に進めます。

話は飛びますが、昨日勤務のため早朝外へ出たら、なんと山が真っ白。
雪なんです。珍しいので写真を撮る人もいました。
朝日が昇ってきたらまたたく間に消えてしまいましたが、
いっときウキウキしてしまいました。
プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
力石(ちからいし)のことを知ってほしくて、ブログを開設しました。主に静岡県内の力石と力石を詠んだ句や歌、力石探しのつれづれを発信していきます。

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