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お茶の時間

この一年、全力疾走してきたので、くたびれたァ。なんちゃって。

でもちょっと息切れしてきましたので、
ここでちょっとティータイム。

壁にぶつかったり心が乱れた時は台所に立って、
同じものを延々作り続けるというのが私の解決法です。

昔はウスターソースなんかも大鍋で何時間もかき回して作りましたが、
あるとき、野菜くずを濾そうとザルへあけたとき、
うっかり鍋を敷かないままあけてしまい、
せっかく出来上がったソースは、すべて流しから下水管へ。

ホントに大失敗

だから今は餃子やシューマイのようなものばかりです。

で、今年は干し柿作りに精を出しました。
大小合わせて120個。

これは去年の柿です。
CIMG3516.jpg

柿には青い空、白い雲がよく似合います。

今年は10月下旬から作り始めました。
暖かいうちは焼酎で、寒くなったら熱湯消毒。

出来上がったものがこちら。
CIMG4029.jpg

農協の市場へ行くと近隣の農家さんのさまざまな柿が並んでいます。
今年は、
四ツ溝、会津、西条、法、昔からある名無しの柿の
5種類を手に入れました。

西条は四ッ溝より一回り大きく、種がなく美味でしたが、
店頭には一度しか出ませんでした。

冷蔵庫に入れておくと粉が吹きます。
どうです、おいしそうでしょ?

CIMG4031.jpg

干し柿とコーヒーは味が共鳴して、とってもおいしいです。

ちょっとピンボケですが、こんな感じ(下の写真)で毎日楽しんでいます。
一番大きい柿が「法」、その横が「会津」、小さいのが「四ッ溝」です。
西条はとっくにお腹の中。

コーヒーカップは大井川流域にある
志戸呂(しとろ)の郷の志戸呂焼きです。

もう25年も前になります。
大井川鉄道沿線の人々を訪ねた記事を新聞に連載しました。
そのときお訪ねしたお一人がこのコーヒーカップを作られた
遠州七窯の一つ、「鳳悦窯」の白幡鳳悦氏でした。

白幡氏のご先祖は、
徳川初期、尾張瀬戸からこの地へやってきた陶工で、
幕府から御朱印をいただくほどの名工だったそうです。

しかし、幕府崩壊後は暮らしは厳しくなり、
農業と器の行商をしながら伝統を守ってきたという。
「機械まかせにしたくないから、今もすべて手作り」と白幡さん。

本物はもう少し、黄土色です。
CIMG4043 (2)

あめ色の肌、かすかな凹凸を見せるうづら模様。
ほんのりツヤのある古代色には、人の心を落ち着かせる清浄さがあります。

凄まじいほどの集中力が凝縮した器ですが、
手に取るとほのかな温かさが伝わってきます。
その名品を鳳悦さんからいただいてから25年。
使うほどに味わいが増してきました。

25年前の白幡鳳悦氏です。
img071_201712161143015e7.jpg
静岡県島田市金谷・鳳悦窯

2年ほど前、再訪したら、ちゃんと覚えていてくださって…。
私の顔を見るなり、その白幡氏から真っ先に出た言葉がこれでした。

「とうとう、一人になっちゃったよ」

「焼き物だけでは食べていくには厳しいとき、家内が助けてくれた」
と、当時、嬉しそうに語っていた最愛の奥さまは、
すでにこの世を去っていました。

私は今日もまた、あめ色のコーヒーカップを片手に、
干し柿の甘さに浸りつつ、
過ぎて行った時や人に、しみじみ思いを馳せているのであります。

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非公開コメント

No title

雨宮さん、おはようございます。

干し柿ですか~いいですね。
しばらく食べてないです。
っていうか、干し柿の甘さが
最近くどく感じてしまう。
贅沢な舌になったもんです..

おはようございます

今年2月ごろスーパーで買った干し柿は、なんと渋くて食べられなかったんです。恐る恐るお店へ持って行ったらどこの店舗でも苦情が相次いでいるとのことで返金してくれました。

でもその柿、ゴテゴテに分厚く粉が吹いていたんですよ。
渋が抜けていればあり得ない。外側はくどいほど甘いのに。
だから添加物とか薬品処理を疑ってしまいました。

自家製だと出来もいろいろ。そこがまた面白いし、
なにより窓からぶら下がっている柿をながめるのが楽しいです。

おはようございます

たまには、息抜きのブログも楽しいです。

地元産の食器など使うことに賛成です。
地元愛は、今の日本人に欠けて来ました。
明治時代の西洋かぶれは健在のようですね。

柿のある家も、鳥の餌になっているようです。
渋柿は放置されて落ちるに任せているような。


No title

我が家には甘柿が二本、干し柿にする渋柿が一本ありましたが、収穫の際に「木守り」と称して梢に2、3個残しものです。
ブログを読んで、縁側の日溜まりで亡き祖母と母が皮むきをしている姿が思い出され、新築の際に切ってしまった渋柿を、その味とともに残念でなりません。

No title

こんにちは

これが雨宮さんが言っていた干し柿ですね。仰っていた様に風通しも良さそうで仕上がりも凄く美味しそうです。
この数皮を剥く作業だけで大変そうですね。
志戸呂焼きは初めて聞きました。職人さんの手による味がある作品ですね。
貴重な写真を拝見させて頂き感謝します。

No title

志戸呂焼きは戦後、大勢いた陶工も転職などで減り、一時衰退していました。
でもこの伝統を白幡氏とお兄さんの二人で守ってきたそうです。

25年前お訪ねしたとき、白幡氏が「町の食堂や役場でこの器を使っていただければいいのですが」とおっしゃっていました。
本当にそうですよね。
今は後継者も増えているようですが、やはり焼き物だけで食べていくには厳しいようです。



木守り

そうですそうです。
私の生まれたところではどう呼んでいたかわかりませんが、どこの家でも必ず2,3個残していました。「自然の恵みに感謝して収穫を分かち合う」というようなことを言っていました。

大昔は渋を採るためにどこにも柿の木がありました。私は渋柿の熟したのが好きで。あれを冷やして食べるとおいしかったですよ。

縁側の陽だまりでのおばあ様やお母様の姿、懐かしい光景ですね。

No title

芽吹さま、コメントありがとうございます。

「おいしそう」と言っていただいて嬉しいです。
反対側からむいても味はまあまあでした(笑)
そちらの干し柿の出来具合はいかがですか? 
蔵王の風できっとおいしくできたのでは、と思っています。

職人さんの手になる器はやはりいいですね。
使い込むほどに味が出ます。それに丈夫です。

風まかせ様へ

いつもブログへご訪問くださりありがとうございます。
で、その都度そちらのブログへ訪問するのですが、
「風まかせ」さんのブログ画面、いつも真っ黒で拝見できない状態です。
プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。今、「力石からバーベルへの道」を書いています。

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