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「馬」のあれこれ①

力石
07 /01 2016
ふと、開いた10年前の調査ノート。

そうそう、
石仏ドロボーに間違われて、
おまわりさんが茶畑から監視していたこともあったっけ。

とまあ、しばし回想。

さて、ただ今「聞か猿トリオ」の謎解きの途中ですが、
もう一つ、みなさまのお知恵拝借。

この写真の石仏です。
持ち主の方は「馬頭観音さんです」とおっしゃっていました。

CIMG1181 (9)
静岡市 

クローズアップするとこんな感じ。
一面六臂。持物(じもつ)は確かに馬頭さんです。

CIMG1181 (2)

上部に光明真言の梵字おん梵字(おん)が刻まれています。

右に、元治元□□開基□□
左に、二月十七日 施主 南村 大沼茂大夫

十七日と日付がはっきりと刻まれていますが、これは何かなあ?
建立者の特別の日なのでしょうか。

お顔です。ものすごく優しく穏やか。馬頭はどこにもありません。

CIMG1181 (5)

私が一番、ハッとしたのは胸の部分です。
広げた胸から顔のようなものを出しています。

馬の頭かなとも思いましたがわかりません。
吉祥印の卍(まんじ)が刻まれています。

CIMG1181 (8)

優しさの中に、得体のしれない凄みを感じます。

昔の峠道の登り口に立ち尽くして、すでに150年余り。

やっぱり、馬頭観音さまでしょうか?
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コメント

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きゃ

こんにちは。いつもお世話になっております。
金曜の夜はいつにも増してご機嫌さんです。うふふ。

お腹から顔といえば、お釈迦様の長男のラーフラ様しか存じませんが、こちらはほんとどちら様なのでしょう。

遠目に不審がられている時は、深呼吸のポーズで大きく「こぉーんにぃち、はぁー!」とご挨拶してます。
余計に怪しいかしら。

ちから姫様、あちこちでいろんなものが「早く来ないかなー」っと待ってますよー。落ちるヒマはないですわよ。おほほほほ。

了解です

つねまる様
ありがとうございます。

本当にいろんなところに面白いものが残っていますものね。
(気)落ちせず、がんばります!

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞