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健さんに会いたくて…

力持ち大会
11 /08 2015
「20代で高倉健さんに憧れて、どうしたら会えるかと…」

高倉健という人は、誰をも魅了した稀有の俳優さんだった。
私は「幸福の黄色いハンカチ」や「鉄道員ぽっぽや」に魅せられましたが、
「男が惚れる男」、そういう稀な人だったんですね。
浪速の長州力さんも「惚れた男」の一人だったようで、


「日本一になったら会ってもらえるかもしれない」
そう思ってトレーニングに励んだそうです。

「浪速さん」が経営するトレーニングジム「夢念道場」
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兵庫県尼崎市南武庫之荘

虚弱児童だった浪速の長州力さんは、パワーリフティングの世界で己を磨き、
20代で、全日本教職員パワーリフティング選手権大会90㎏級で優勝
さらに、
全日本実業団ベンチプレス選手権大会90㎏級で優勝

「力の道は一日にして成らず」という努力の人であります。

自宅に置かれた力石です。
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しかし、
パワーリフティングで優勝しても、憧れの健さんにはなかなか会えません。

そこで今度は、京都・醍醐寺の「五大力尊餅上げ力奉納」で、
横綱になれば会えるかもしれないと思い、40代で初出場。

醍醐寺の本尊は、不動明王を始めとする仏教を守護する5尊の明王。
総称して五大明王(五大力尊=五大力さん)です。

餅上げ力奉納は、醍醐寺最大の宗教行事「五大力尊仁王会」当日、
全国の力自慢が集まって、無病息災、身体堅固を願って行われます。
餅の重さは150㎏。これを持ち続ける時間を競います。

「浪速さん」50歳のとき4度目の挑戦。持続時間5分46秒で見事横綱に。
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2010年2月23日。京都・醍醐寺

「浪速さん」の努力と執念に感服、といきたいところですが、

こちらはそれより2年前の奥様の雄姿。
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なんと奥様の栄子さんは、夫の「浪速さん」よりひと足早く、
90㎏の女子の部で優勝していたんです。

この餅上げには、
横綱になると再度の正式参加はできないというルールがあるため、
栄子さんは「浪速さん」が横綱になった年は、記録狙いのオープン参加をした。
その結果、持続時間10分14秒という新記録を樹立します。

かくしてこの年、
醍醐寺史上二組目の夫婦横綱の誕生となりました。

当時の新聞です。
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平成22年3月10日。産経新聞。

醍醐寺では本名しか認めてくれないので、賞状の名は、
あとから自分で「浪速の長州力」と書き換えてしまったそうです。
そりゃそうですよね。
長年苦楽を共にし、ご自分と一体化した名誉ある名前ですもの。

で、健さんに会うことはどうなったかというと、
「がんばって横綱になり、さらに太郎石持上げ三連覇を目指した。
それも達成して帰ってきたら、健さん、亡くなってしまった」

で、ついに会わずじまい
せめて身近に感じていたい、というわけで、
健さんがいつもしていた腕時計と同じものをペアで買い、奥様にプレゼント。
「でもこの時計、重くて…」

この日の夕方遅く、岐阜の大江さんご夫妻が到着。

さっそくジム見学です。
CIMG2528.jpg

明日はいよいよ「天満力石の力持ち」です。

と、その前に、
岐阜の大江さんって一体、何者?

<つづく>
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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞