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力の人生

一年前の10月21日、つまり「姫路・天満力石の力持ち」の日に、
突然、このブログに浪速の長州力(藤宮晋二)さんがコメントをくださった。
それも俳句一句のみの…。

    力石上げれば天国落とせば地獄

トレ-ニングジムの経営者で、テレビタレントとして人気者の
浪速の長州力さんのことは、以前テレビで見て知っていました。
その高名な力持ちが、私のブログを見てくださっていたなんて、
驚くやら嬉しいやら

トレードマークの長髪姿で、
約100Kgの石を担ぐ。
CIMG2513 (2) img832.jpg
姫路市大津区天満・神明神社にて。

でもこの句には、実はまた別の意味が込められていたんですね。
そのことを私は今年のその同じ祭りの日に知りました。

浪速の長州力さんはこれまで、天満力持ちへ8年間出場。
ところが数年前から地区以外の人は出場禁止。つまり、
尼崎市在住の藤宮さんは姫路の力石に挑戦できなくなってしまったのです。
そんな寂しさが「力石上げれば…」の句に隠されていたというわけです。

この句を送っていただいた直後、私は浪速の長州力さんが、
8か月前に行われた島根県雲南市・善福寺観音堂の伝統行事
「餅さし」に参加していたことを知りました。
※2014年10月26日「和気あいあい、観音さんの餅さし」をご参照ください。

右手だけでなく左手でも挑戦する浪速の長州力さん。
浪速の (2)
島根県雲南市吉田町上山・善福寺観音堂。2014年2月16日
撮影/堀江 眞

ここの競技は餅を片手で何回あげられるかを競います。
この餅の重さは、なんと43㎏もあります。
浪速の長州力さんは惜しくも準優勝。
体調不良を押しての参加だったそうで、そのことがなんとなく気になりました。

さて、初めてのメールを頂戴してから二日後、今度はこんなメールが…。
「11月3日、福島県・菅船神社の太郎石100Kgに挑戦します」

さすが全国各地の大会で、その名をとどろかせているパワーリフターです。
体調は元へ戻ったんだなと安堵しました。

CIMG2525.jpg
岡山県総社市・総社宮の「力石総社」にて。

体調は万全なんだと思ったのに、メールにはこんな文言が…。
「夏のストロングマン大会での怪我が治らず、55歳の体はボロボロです」

力持ち界の現役として最高齢出場最多
長年の酷使がたたったのかと、危惧。

CIMG2524.jpg
道場にあったたくさんの賞状。

しかし、福島の太郎石への挑戦から数日後、嬉しい知らせがありました。

「地元警察軍団を大差で破り、最高齢55歳、最軽量74Kg、
記録更新で浪速の長州力優勝

なんと三連覇を成し遂げたのです。

img834.jpg

この菅船神社には、100Kgの太郎石と30㎏の次郎石があります。
「太郎石持上げ大会」といい、持ち上げた高さを競うものですが、
浪速の長州力さんは、
100㎏の太郎石を180㎝も上げたということです。
つまりご自分の身長170㎝よりも高くあげたことになります。

この模様は地元新聞に取り上げられ、テレビ朝日でも放送されました。

「横綱になったら三年は続けて取らなければ本物ではない」
辛抱我慢でチャンピオンになったようなもの」

と、三連覇達成の王者は、どこまでも己に厳しい。
ですが、
このたびの姫路天満力持ちへのお誘いのメールに再び弱気の一言が…。

「力の人生、終わりに近づいたのかも」



<つづく>


※参考文献・写真提供/浪速の長州力(藤宮晋二)
※写真提供/堀江 眞ブログ「眞さんのつぶやき」より

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プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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