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俵ヒョイヒョイ、深川の力持ち

力持ち大会
10 /24 2015
江戸川区の郷土資料室で「ちからいし」展を見たあと、友人宅へ。
いつ来ても優しく温かいご夫妻です。


機関銃のように近況を話したあと、慌ただしく次なる目的地へ向かいます。

目指すは江東区の木場公園でやっているはずの「深川の力持ち」

これは江戸時代、
浅草蔵前の札差(米問屋の仲買)の従業員たちが余技として始めたもの。

地元では衰退したこの技芸を復活させようと「深川力持睦会」を結成。

昭和31年、民俗芸能として東京都無形文化財に指定されました。

さて、会場の木場公園です。広い公園は人、人、人。
「江東区民まつり」とかで、ごったがえしています。


祭りのガイドに力持ちの会場を聞くと、「なに? 力持ち?」と、怪訝な顔。

深川力持睦会が奉納した「力持碑」と力石が、深川八幡にあるでしょうが、

ッたく!


CIMG0785 (3)
東京都江東区富岡・富岡(深川)八幡宮

3人ものガイドに聞いたけど、誰も知りません。

こうなりゃ自力で探すしかない!

と、そのとき、テンテンドドドン、テンドンドンとお囃子が…。
「佐賀町 深川の力持」と染め抜いた舞台幕を囲んで、黒山の人だかり。

まずは前芸。米俵の曲差し「片手止め」
CIMG2458.jpg img062 (3)
右の絵は、渡辺崋山が描いた江戸の力持ち「飯田町金蔵」

米俵や酒樽では様々な曲持ちがあったそうです。

モジリさし、こばざし、鶯の谷渡り、大返し、さしもんどり、
腕だめ、腕木ざし。


前芸が終わると中芸になります。

米俵を投げ合って受け止める「長柄うけ」もその一つ。

img512 (5) CIMG2469.jpg

重い米俵を投げ損ねて頭に直撃を食らい、脳震とうを起こしかけたり…。
演じる人たちの緊張感がビンビン、見ている方はハラハラ。


ピタッと決まると周りから拍手と「よし!」の掛け声が…。

この日は腹の上に米俵をのせる「腹やぐら」

腹の上に臼をのせて餅をつく「腹うけ」もご披露。

圧巻はこれ。

CIMG2489.jpg

仰向けになった人の上に米俵4俵、臼、船をのせ、さらにその船に
酒樽と人3人を乗せ、
投げ込まれた米俵をその3人が差すという
「宝の入船」

左は明治21年(1888)の力持興行の広告に描かれた「宝の入船」です。
img831.jpg img730 (3)
右の写真は大正時代の「佐賀睦会」による「腹うけ」。総重量約400㎏。
=「週刊朝日」1975

真打は米俵や力石を足差しする足の曲持ちですが、本日は中芸まで。

明治時代の力持ちが語ったものが残されていますが、それによると、

「力持ちの樽や俵は特別に製したもので、樽は14、5貫目入り、
俵は八掛けの12貫目余のものを使った」


そうはいっても腹の上に、
12貫目の俵7俵、臼に酒樽、船に人3人です。

目の前で積み上げる所を見ましたが、種も仕掛けも見当たらず。
でも当の本人はケガもなく…。

終わるころには陽も傾き、
最後は見物人共々、シャンシャンと手を打ってお開きとなりました。

私は力持ちの兄さんたちと記念撮影。ミーハーなんです。
CIMG2494.jpg

手ぬぐいを買いました。

CIMG2495.jpg


 深川の力持ちらが片手にて
      さし挙ぐ俵天高く舞う
  雨宮清子



※参考文献/「石に挑んだ男達」高島愼助 岩田書院  2009
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コメント

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木場深川

このあたり、今でも江戸ですねぇ。
力石のおあにいさんたちが今もそこらにウロウロしている、という気持になって、サヤコも杉浦日向子のようにタイムスリップしたらいかが?

No title

そうですね。江戸の雰囲気、ありました。
タイムスリップしなくても、私は今、700世帯を束ねる火消しの頭(防災チーフ)。くじ引きで当っちゃった不運をお察しください。
自分の町内だけならまだしも、その上部組織の呼び出しが、これがまた大変で…。大災害を想定した訓練や講座にたびたび駆りだされるわけですが、肝心の原発事故は全く想定していないし、大災害が発生したら即本部へ駆けつけるといわれたって、そんなの無理ですし、現実味に乏しくて…。
本日はバケツリレーですって。あと半年の辛抱です。

飛び入り参加を

私も飛び入り参加をして、餅つきに挑戦してみたいです。

No title

HSさま、コメントありがとうございます。

「飛び入り参加」は無理ですよ~!
一度、「深川の力持ち」、ご覧ください。
なかなか見ごたえがあります。

台風で

10月29日に行く予定でしたが、台風の影響で江東区区民祭は中止になり、
深川の力持ちも中止になりました。
富岡神社の角で練習していますが、遠方のため中々見に行かれません。

こんばんは

HSさま、コメントありがとうございます。

一年前の深川の力持ち、覚えていてくださったんですね。嬉しいです。
練習されているんですか。石はバーベルと違って持ちにくいので、充分気を付けてください。石担ぎに挑戦している「東海力石の会」というグループがあります。力持ち大会にも出かけています。
よかったらフェイスブック「東海力石の会」ご覧ください。

また、兵庫県では「浪花の長州力」さんがんばっています。もうすぐ還暦なのに今年も岡山の「力持ち総社」に出かけています。私のブログの「力持ち大会」に載せてあります。

6月からの練習に参加予定です。

6月から第3日曜日の午前中に練習再開になりました。
私も練習に参加させていただけるそうですので、足手
まといなるかも知れませんがよろしくお願いいたします。
飛び入り参加のコメントも不要になりました。

HSさんへ

覚えていてくださっていたなんて、もう感激しております。
練習に参加されるのですか。
その執念、熱心さに、「深川力持睦会」の方々も惚れこんだのでしょう。
コロナで世の中、長い間、停滞してしまいましたが、それを吹き飛ばす勢いで、
どうぞ、充分気を付けつつ頑張ってください。
応援しております。

米俵を持ち上げる力はないので、

米俵を持ち上げる力はないと思いますので、
お腹でお役にたつよう、練習をして行きたいと思います。

HSさんへ

お腹でもなんでも、みなさんと一緒というところに意義があります。
何でも第一歩。
真剣に、でも楽しく務めてください。
とはいえ、力持ちの経験など皆無の私です。
偉そうなことはいえないですね。(笑)
参加されたときの経験談など、またお聞かせいただけたら嬉しいです。

1貫目は3.75kg

米俵12貫目でしたら3.75kgをかけると45kgになります。
45kgが7個で315kgになります。
酒樽が、14.5貫目に3.75kgをかけると54.375kgになります。
男3人、一人平均体重70kgとして210kgになります。
これに臼の重さが加わります。

足の方に大きな枕

米俵と木舟を安全に安定させるため、下の米俵の端が、
お腹と枕に乗せて水平になるようにするそうです。
それでも、お腹の上には半分以上の重さがかかります。
私も成功出来るよう練習、腹筋を鍛えたいと思います。

力石の腹乗せ

力石を抱き上げるのは無理ですが、石を倒れないように立てて、
石の前に座って、両腕で石を抱いて、ゆっくり後ろに仰向けになって石を
腹の上に乗せるのが好きです。。
小田原の御幸の浜西側には、力石のような石がたくさんあるので、
時々、腹の上に乗せに行っています。自分で立てられる大きさの石なら
乗せられます。



HS

江戸末期か明治初期のかわら版に、腹受けで舟が崩れた事故のニュースがありました。本当に命がけの技。それに挑戦されるのですね。くれぐれも安全第一に臨んでください。

小田原海岸で石の腹乗せとは、びっくりです。
奇人変人に見られないように。(笑)
なにしろ神社などで力石を調べているだけで警察に通報されましたから。
昔は大きな石を立てる「石立て」という技があったそうです。

石の上に 

私のお腹の上に力石を乗せて、石の上に、
雨宮清子(ちから姫)さんが乗るのは如何でしょうか?
石無しで、じかに腹の上に馬乗りでも構いません。

流石に

流石に乗れないですよね。
無理な事を頼んで、ごめんなさい。

HSさんへ

やっぱり乗れませんです。
ヨタヨタしているから、乗ったら落っこちてしまいます。(笑)
でも若くて美しいお嬢さんなら、絵になって拍手喝采かも。

お腹に跨がって

お腹の上に跨がってそのまま座れば落ちないよ。
皆さん乗り心地良いと評判です。

練習開始までに

練習開始が6月19日からですので、
ある程度、お腹を鍛えて置きたいと思って
います。

HSさんへ

がんばってください。

No title

腹の上に乗せる俵は、本物の1個60kgです。
曲芸用の俵は、軽く出来ていますが、
重く見せるのが妙技です。
一昨日の練習で、腹の上に60kgの俵を2個重ねて
乗せて貰いました。練習毎に重くして貰い本番が、
出来るようにしたいです。

HSさんへ

ご健闘を祈ります。

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。