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「みんなの南アルプス」

世間ばなし③
08 /15 2023
前回、静岡県知事の川勝平太氏は、
静岡文化芸術大学の学長だったことをお話ししました。

その大学でデザインを学んでいた女性が今、
大井川中流域の川根本町で
「わな猟」をされているんです。

太平洋に面した海の街で育った若い女性が、
どのような思いで高齢化が進む山間集落へ移住し、
地元の猟師さんを師匠に鹿やイノシシ猟をするようになったのか、
彼女の素敵なお話を動画でご覧ください。

彼女は言います。


「私は本当に普通の人です。
山にとても詳しいとか、動物のエキスパートでもなく…」


罠を仕掛け、仕留めて、解体して肉、皮、角まであますところなく利用する。
それは「命を粗末にすることがないように…」と。



静岡県自然保護課「みんなの南アルプス」

今、この川根本町で活動している新米猟師さんは3人。
しかも全員若い女性。

私が若いころにはその発想すらなかったので、もう尊敬しまくりです。
いいですね。


古い考えをごく自然に破れる、隔世の感を覚えます。

このあたりは山登りに山村巡り、神楽や民俗芸能、
新聞の取材で林業家や船宿、陶芸家、大井川の水返せ運動の方、
母さんたちの村起こしの店、近年では力石の調査にと、ずいぶん通いました。

でも猟師になるという発想はまったく思い浮かびませんでした。


30数年前、大井川流域の「大札山自然観察会」に参加した時の写真です。
当時はまだ中川根町といっていたころの役場の職員さんと。
img20230814_10245409_20230814180558f4f.jpg

もう一つ、見てください。
南アルプスの熊の話です。

熊の取材にも行きましたよ。
民宿でクマ鍋もいただきました。

猟師さんでもある民宿の経営者が、息子さんを指して、
「こいつ、可哀そうだと言って鳥も撃てねぇんだ」と苦笑いしていましたが、
今はどうしているかなぁ。

女性の猟師さん登場で、頑張っているかも。
(笑)


静岡県自然保護課「みんなの南アルプス」

上流域はリニアで大揺れの地域です。
中流域は水量の減少で、多大の影響を受けます。

氷河期からの手つかずの自然が色濃く残り、
そうした自然を人々は敬いつつ利用し、長い間共栄共存してきました。


そこにリニアのための長い穴を開け、
手つかずの天然林を壊して残土を置き、水源をいじって水量を減少させた。

リニアは強力な磁力を使った運転手のいない新幹線です。
事故や天災等が起きて甚大な被害が出れば、それを被るのは地元です。

老婆心ながら、一県民としてこんなことを願っています。

リニア関係者や国やみなさまが、こうした動画をご覧になることで、
南アルプスとそこに住む人や動植物を理解され、
常に自然への敬意や畏怖を持って対応してくださることを。

南アルプスは一企業のものではなく、みんなのものですから。


そして私自身の本音は、

「もうこれ以上、地球を壊すのは止めようよ」

お手すきの折にでも、
下記の静岡県自然保護課作成の動画をご覧いただけたら幸いです。

「みんなの南アルプス」


ーーー大阪のみなさーん、
        万博やカジノは今、どうなってますか!


「リニア中央新幹線をめぐって」山本義隆 みすず書房 2021によると、

「2016年、安倍首相が大阪までの開通の工程を8年前倒しして
法改正までして3兆円をJR東海に融資。(準・国策事業に格上げ)。
これは大阪維新の会の強い要望だった。


〖大阪万博・カジノ誘致・リニア新幹線〗という3点セットで、
大阪の経済を活性化させるというのがその目論見だった」


そうです。

そっかー。それで静岡空港付近に新幹線新駅を作らせなかったのか。
静岡を素通りさせて、名古屋、大阪へ。

静岡の経済発展は見捨てられた? 

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞