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チラッと秋が…

世間ばなし③
08 /12 2023
8月3日、草むらからチチチと虫の声。

えっ! 暑くてヘロヘロだってのにもう秋が来たの?

翌日、いつもの農協市場へ行ったら、
同じ空をツバメと赤とんぼが飛んでいた。

そういえばこの前、大きなオニヤンマがスーイとやってきて、
私の目の前でホバリング。
ホバリングとスーイを繰り返して、そのまま上階までついてきた。


子供の頃、オニヤンマはご先祖さまだって教わったから、
そうか、旧盆も近いし、あれはお父さんだったかも。

農協市場へ入ったら、生落花生が出ていた。
落花生

これが出てくればもう秋だ。

今、世界中が暑いけれど、
「これからは人類が経験したことがない時代が来る」と海外の学者は言い、
日本の学者も「今後は四季がなくなり、夏と冬だけの二季になる」と言った。

恐ろしいなぁと思うものの想像もつかない。


市場にはこんなのもあった。
「乾のり(ぶちのり)」

原材料名は「国産黒のり」と浜名湖産の「青のり(ヒトエグサ)」

アハハ、なるほど、それで「ぶちのり」か。
で、これ、10枚入りでたったの100円。

採算が合わないだろうにと心配しつつ買ってみた。
生の青のりは味噌汁に入れてよく食べているから、そんな感じかな、と。

のり

香りはあさくさのりには負けるけど、
サッとあぶって、砂糖醤油をつけたお餅に巻いたら、なかなかイケました。

(ひょっとして、安売りの海苔巻きの海苔ってこれかもな、
なんて思っちゃったりして。でも全然OKです。)

私が今、はまっているのは「うのはな」、おからです。
農協市場限定の「安心な食材」にこだわる地元企業のもの。

数も少なくすぐ売れてしまう人気商品なので、二日通ってようやくゲット。

本日はこれに、
でんぷんゼロ・すけそうだら100%のちくわときゅうりを加え、
マヨネーズで和えていただきました。

ドライカレーを作ったらカレー粉を入れ過ぎて辛すぎるので、
残りのおからで中和する予定。


北海道十勝秋田大豆キタムスメと駿河湾深層水で作られています。
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私の夏の飲み物は緑茶です。

麦茶がどうにも胃袋に合わなくて、それで水煎茶を愛飲。
ガラスピッチャーに水と緑茶を入れて冷蔵庫に。

私が飲んでいる水道水は安倍川という一級河川の伏流水です。

南アルプス前衛の山「大谷嶺」(日本三大崩れの一つ)が、この川の源です。

この川沿いには工場がなく、また伏流水なので本当においしいんです。
カルキ臭はまったくナシ。地下水の豊富な土地柄で、これは凄く有難い。

お茶ミルです。なかなか粉末にならないので最近は出番がありません。
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今、リニアでいろいろもめていますが、私は「こんなのいらない派」。
山岳地帯の地下深く走るこの乗り物は、静岡県民には利用できないのに、
負の影響は大きいのです。

ここには、
日本列島の脊梁山脈の一つ、南アルプスの3000m峰が連なっています。

問題は南アルプストンネル工事に伴う大井川の水資源と、
トンネルから出た残土の谷への投棄など、南アの自然環境への影響です。

JR東海では、
「ここにしかない貴重な生物が絶滅しそうなら、生息地をほかへ設ける」
と提案しているが、ご都合主義の暴論としかいいようがない。

大井川の水の問題は古くから地元住民を泣かせてきました。


大井川は電力会社の取水でダム銀座になり、水が流れなくなった。
それで沿岸は常時乾燥しているので、大雨が降ると大水が一気に流れ、
乾いた岸をえぐり洪水を起こしてきた。

また、
お茶に必要な川霧が発生しなくなり、茶農家は打撃を受け続けているんです。
昔、取材した折に見た農家さんたちの苦悩が、今も忘れられません。


当時、私が書いた新聞記事です。
あれから30年。今度はリニアという形で再び水の問題が…。
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当時のことは、「よみがえれ 大井川・その変貌と住民」
静岡地理研究会 1991に詳しい。本の著者たちは巻末にこう書いている。

「下流の都市の近代的スプリンクラー農業や発電のために、
最後の一滴の水をしぼりとるようにダムが建設されている。
上流域に何が残されたのか。
夏には石が焼けて熱風が、冬には砂塵が舞う砂漠が残された」


第二東名の工事では、地下をちょっと掘っただけで温泉の水脈が変わり、
井戸水が枯れたから、リニアでも水源豊かな南アルプスの地下をいじると、
水脈にも下流域にも影響があるのでは、と思うし、


その山塊の地下をくり貫くって自然への冒涜とも思えるし、
そのしっぺ返しがいつか必ず起きるように思えてなりません。

笊ケ岳から見た南アルプス南部の山々。
赤石岳、聖岳、荒川岳など南アの主峰が威容を誇っています。
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工事中に大量の地下水が噴き出て難航というニュースをよく見たから、
そんな地中深くの水源の中を走る列車って、本当に安全なのか。

近くを糸魚川構造線が走り、東南海の巨大地震のこともある。
富士山の噴火も囁かれている。

JR東海では「災害が起きた時、リニアが活躍する」と言いますが、
それは人間の驕り。それにそこだけ無事という保証はどこにもない。
どんな科学技術をもってしても、自然の力には敵わないと思う。

走行中に大地震で地殻変動が起きて地下深くに閉じ込められたら、
列車ごとタイムカプセルに、なんてことにならないとも限らない。

このモグラ列車に乗る人って本当にいるんだろうか。私はご免被る

経済の低迷、貧困層の増加、貧富の格差拡大、少子高齢化、人口減少。
こんな日本の未来に、
東京、名古屋間をそんなに早く行き来したい人が、どれほどいるのか。
莫大なお金と膨大な電力を食うリニアって、誰のためのものなんだろう。


赤石小屋から見た聖岳
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そしてもう一つ疑問に思うのは、
リニアを強力に推進してきたJR東海名誉会長だった葛西氏が、
中国国家主席が来日した折、「実験線に乗りたい」と言ったら、
「技術を盗まれるからダメだ」と断ったそうですが、

ならば、なぜ、

すでに中国国営企業がメガソーラーや風力発電という形で
日本列島の至る所を浸食しているのに、なぜこれを許しているのですか?、

他国に日本の森や休耕地や海岸を破壊され、
今後はその大事な国土を”盗まれ”かねない事態なのに。

「太陽光パネルの寿命はたかだか20~30年。
加えて彼らに補助金を出している「FIT法」の期限が2030年代に切れるから、
そのとき大量の産業廃棄物となる。

その放置された膨大なパネルから有害物質が森から下流域へ流れ、
田畑も海も汚染されて、日本列島は人の住めない廃虚になる恐れがある」

(平野秀樹氏)

リニアの目的の一つが最先端技術の海外売り込みだとしても、
肝心の日本という国がなくなってしまったら、どうするつもりなのか。

平野氏によれば、
日本列島に張り付けられたパネルの74.7%は、中国の生産だという。
また表向きは資本金1万円などの合同会社を作り、
ただ一人の社長兼社員として帰化中国人などを据えて、
本当の電力会社の姿を見えなくしているなど、実に巧妙だという。


元・新聞記者がSNSで、
「リニアに反対している静岡県知事は、リニアを中国初にしようとしている人。
知事にしてはいけない人」と、「共産主義者」のレッテル貼りをしていたが、
この人には”本物”の跋扈は見えていないんですね。

このように最近、静岡県知事叩きが目に見えて増えてきたが、
JR東海は「静岡空港付近に新幹線駅を設置する」と言う約束を反故にした。
以後も静岡の意見をことごとくスルー。そして、ここへ来て異様な知事叩き。

「狂ってる。支離滅裂」などと、地方議員が知事を貶める発言をしたり、
知事とJR東海のやりとりを正確に伝える地元新聞をも「左翼新聞」と吹聴する
輩やメディアが、外堀を埋めるがごとくワラワラと湧き出てきた。

実におかしなことになりました。


と、まあ、ちょっといきり立ちましたが、気分を変えて、
これが、私が飲んでいる農薬や化学肥料を一切使っていない煎茶です。
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ビタミンCが豊富で、夏には最適です。
飲み終わったあとの茶殻は刻んで梅肉やジャコ、塩昆布と混ぜたり、
鰹節をかけたり、マヨネーズで和えたりして食べてしまいます。

お茶の消費が低迷しているうえ、
なかなか理解が得られない無農薬茶ですからご苦労も多いかと思いますが、
4軒の農家さん、がんばっています。

茶畑は山奥にありますから、昨年の大雨で崩れて大変だったそうです。

動画をご覧ください。静岡のお茶の風景も楽しんでいただけたら…。


夜、部屋を暗くして寝転んでいたら、パッと光が差し込んできた。

光の元をたどったら、中空にお月様がポツンと。


月

秋がチラッと見えました。

※参考文献/「サイレント国土買収・再エネ礼賛の罠」
         平野秀樹 KADOKAWA 2023


ーーー大井川の自然とリニア

静岡県知事だけではなく静岡県民にまで、
得体のしれない執拗なバッシングが起き続けています。

静岡県民は穏やかです。でも、郷土の自然を守る気持ちは熱いです。
バッシングする人達は知事と国土交通大臣の権限をすり替えるなど、
わざと嘘を流して、混乱や誤解を招いています。悲しいことです。


川勝平太・静岡県知事は大阪生まれで京都育ち。
静岡文化芸術大学学長を経て静岡県知事になった方です。

下の動画は大井川上流の自然とリニアについて、
静岡大学名誉教授の増澤武弘先生が話されています。


優しい気持ちになれます。ぜひ、ご覧ください。


提供/静岡県自然保護課「みんなの南アルプス」

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞