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浜垢離、水垢離

富士塚
05 /10 2022
身を清める、(みそぎ)をする、

神さまに近づく祭りのときや富士山のような霊山に登拝する時、
人々は水で身を清めてから臨んだ。

戦前の青年団の富士登山です。こうして記念写真を撮ったんですね。


やっぱり若者ですね。前列の青年、ゴザを小粋に持っています。

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出典資料紛失。「千代田村誌」の「上足洗青年団」ではなかったかと。

政治家が何かをしでかして、
ちょっと雲隠れして「禊(みそぎ)が済んだ」などというけれど、
そのたびに私は鼻白む思いがする。


だって禊って、もっと真剣で敬虔なものだもの。

ま、それはそれとして、
ここでは昔の富士登拝のときの禊をみていきます。

ゼロm地点からの出発なら、駿河湾「浜垢離(はまごり)をします。

由比の薩埵(さった)から見た駿河湾です。
向かいの入り江の一番深い所が、「富士塚」のある田子の浦
遠くにかすんでいるのが伊豆半島です。

晴れていれば富士山は、真ん中の山の上に見ることができます。

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浜垢離が済んだら、浜石を拾って富士塚に積んで、いざ、出発です。

「吉原大宮往還」の道へ入り、一路、富士山本宮浅間大社へ。

浅間大社の神田川です。
この水は富士山の伏流水が湧き出ている大社内の
「湧玉池(わくたまいけ)から流れてきます。

富士山ってどんだけ水を蓄えているのかと感心するほど豊富な水量です。

富士市が水を使う製紙業で栄えたのがよくわかります。

昔はこの湧玉池で水垢離をしたようです。

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静岡県富士宮市・富士山本宮浅間神社

ここから村山口へと向かいます。

と、その前に、今の浅間大社の元宮・山宮浅間神社へ立ち寄ります。

昔は社殿はなく、富士山を神と崇めた遥拝所でした。

富士山元宮・山宮浅間神社
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静岡県富士宮市山宮

山宮浅間神社をあとに、いよいよ表登山口だった「村山」へ。

ここには富士山における修験道の中心地「村山修験」があって、
集落そのものが修験の村だったそうです。

そしてその中心にあったのが修験者の道場興法寺大日堂です。
しかし明治になると廃仏毀釈で寺は破却。

分離された「村山浅間神社」だけが残りました。

護摩壇(ごまだん)です。

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富士宮市村山・村山浅間神社

ここは表口で「池西坊」「辻之坊」「大鏡坊」の坊があって、
「富士行」
と呼び、関西方面の信者が泊った。

反対側の北口の山梨県吉田口は「宿」といい、「富士講」と呼び、
江戸や関東の信者が泊った。

表口の村山はあくまでも修験道場だったが、江戸後期になると、
北口も表口も違いがなくなったという。


さて、こちらが、
最後の禊(みそぎ)をした村山浅間神社の「垢離(こり)取り場」です。

たしか、
横に渡された樋のようなところから水が出る仕掛けになっていたと思います。

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富士の雪解け水で身を清めて、いよいよ霊峰富士へ向かいます。

村山古道です。

歩いてみましたが、道はすぐ不鮮明になりました。

でも、石畳や木々の間から、昔の人たちの足音や息づかいや、
「六根清浄」の掛け声が聞こえてくるような、そんな気がしました。

私も登山の時、苦しくなったら心の中でよく唱えていました。
「六根清浄 お山は晴天」って。雨にたたられても「晴天」と。

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ここには狛犬さんもおります。

風雪に耐えて幾星霜。溶岩の上に乗っかっております。


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近くに白糸滝や音止滝も。角行がここで滝修行をしたとの説も。

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音止滝(おとどめのたき)。

音止め

ふうーっ
なんだか観光案内みたいになっちゃって。

最後にこんな富士山をお目にかけます。

富士山を模した土俵です。

現在も子ども相撲大会が行われているそうです。

負けると頂上から転がり落ちるそうですよ。
かなりの高さがありますから、真剣にならざるをえません。

こういう真剣勝負、今の子供にはあまり機会がないから貴重ですね。


富士宮市上井出・上井出天神社です。
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「山と森のフォークロア」静岡県文化財団・静岡県環境民俗学研究会
羽衣出版 平成8年よりお借りしました。

力石探しの途中で個人が作った「富士塚」を見つけましたが、
写真が見つからず、ご紹介できません。

トホホ

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。