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間宮氏娘

外郷内村に存在した間宮家の菩提寺は、真言宗豊山派の宝聖寺

創建が1350年。
足利尊氏の室町時代ですから、かなりの古刹です。

甲斐に武田氏、駿河に今川氏、
北条早雲が破竹の勢いで相模に進出した群雄割拠の時代には、
下総国田宮城主・一色氏の庶子がこの寺の住職になったそうです。

間宮一族はそんな名刹の檀家さんだった。

そのことを斎藤氏が改めて宝聖寺のご住職にお尋ねしたら、
ただ一言、

「そうだ」

で、ここにも間宮家の宝篋印塔(ほうきょういんとう)がありました。

左から二つ目が間宮家の宝篋印塔です。高さが約3mもあります。
宝篋印塔
埼玉県幸手市平須賀2-457 宝聖寺 294×74×74㎝

造立年は享保二十年(1735)。

施主は「間宮氏娘」
両親の菩提を弔うために、娘さんが建立したようです。

で、娘さんのお父さんはというと、あの屋敷墓の「間宮昌仙先生」なんです。
両方の戒名が一致したことでわかりました。

父親の昌仙先生はこの2年以前に没していますが、
母親の没年は不明です。

一人娘だったのでしょうか。それともまだ未婚の乙女だったのか。

両親を亡くされて気の毒な境遇になって…。
いずれにしても孝行娘です。

で、せっかくの美しいお話に水を差すようで恐縮ですが、
私、昌仙先生の戒名の一部が違っているのを見つけちゃいまして。

屋敷墓のは「勝善院榮壽」ですが、こちらのは「勝善院榮樹」。
「壽」「樹」
調査時の誤記か、造立したときの石工さんの間違いなのか。

と、ブツクサ言っていたら、寺の羅漢さんが顔をしかめて、
「あんた、細かくてうるさい人だねえ」

1宝聖寺

すみませんねえ。
でも羅漢さんが頭のセミの抜け殻が気になっているのと同じで、
たった一文字とはいえ、私も気になって仕方がないんですよ。

だってね、「壽(寿)」って、天寿を全うした老人が用いるものだそうですから。
「寿」だとすると、娘さんはそう若くなかったことになるし。

2宝聖寺

ご高齢のご住職と斎藤氏のやり取りをちょっとご披露。

斎藤氏「共同墓地の焼却炉の片隅に力石がありますが」
ご住職「知ってる」

ご住職、力石をご存じで嬉しいです。

斎藤氏「間宮左門と刻銘がありますが、間宮家と何か関係が?」
ご住職「わからん」

あら!

斎藤氏「こちらにも貫目を刻んだ力石があるそうですが」
ご住職「山門の横に転がっているのがそうだ。
   目方と村の名前が刻んであるって? 知らん

「わからん」「知らん」と、マークシート方式みたいなお答えですが、
でも、ここにも力石があるのはご存じだったので、ホッとしました。

で、ありました。力石
ただし、斎藤氏が見たところ、刻字は見当たらず。

2007年時には確認していますから、石はひっくり返っているのかも。

の力石寺
64×37×33㎝

「三十六メ目 下平須賀村」

でも横のトンカチが気になります。
何かを割るために、力石を土台にしているのでしょうか。

なにはともあれ、ご住職さまには感謝です。

見ず知らずのよそモンが唐突におじゃましたにもかかわらず、
対応してくださったのですから。

ちょっとしつこいと思われたかもしれませんが、
私たち、
お寺に座っている金次郎さんみたいに勤勉すぎるんです。

どうぞご理解ください。

3宝聖寺

で、私、金次郎さんに聞いてみたんです。

「力石があるってことは、ここでも力くらべがあったってことですよね?」って。

そしたら、ただ一言、

「知らん」

     ーーーーー◇ーーーーー

高島先生ブログ(9・17)

「富山県下新川郡朝日町金山・熊野神社」

昔の力持ちが残していったものは力石ばかりではない。
いろんな教訓や警告もたくさん置いていきました。

「この石を担げない奴は女の尻を追うな」とか。
「石とおなごはしんから抱け」とか。

師匠のブログに出てくる村の先輩の言葉も、
「力石同様、安易に人のカカァに手を出したら大ケガをするぞ」
という経験者?ならではの警告です。


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プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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