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永遠なれ!

世の中、見えないウィルスで戦々恐々としているのに、
力石たァ、のんびりしたこと言うなヨ!

なんて、お叱りを受けそうですが、弥五郎、最終回です。

前回、お見せした夏祭りの写真と同じころのものでしょうか。

こんな写真もございます。
参道脇に、力石が2個置かれています。

img20200401_13461731 (3)
千葉県野田市上花輪・神明神社 

こちらが現在の同じ場所です。

「鳥居の向こうは広大な田んぼ。後方は江戸川の堤防です。
万治石がある今上の八幡神社は、鳥居から左の11時の方向です」

と斎藤氏。

5太子堂

この神社の後ろには、「トンビ山」という昼なお暗い山林がありました。
古老の話によると、
この山には「ブツッアンベイ」という妖怪が住んでいたそうな。

この妖怪、風が吹き荒れる日には、
「ブブウ、ブツッアル、ブツッアンベイ」と叫んだそうな。

「ブツッ アル」、なんとも不思議な妖怪語ですね。

古老の話の続きです。

「ここには街道が走っていて、夏には絶好の涼み場になった。
夕暮れには樽職人たちが息抜きに集まって、
フンドシをゆるめて風を入れていたー」

こういうことを書くと師匠の高島先生、決まってこう言うんですよ。
「姫の好きそうな話ですね」

真面目な顔でおっしゃいますから、
返事のしようがございませんです、ハイ。

こちらは2006年ごろの神明神社と力石です。
img20200213_10311482 (2)

これが平成21年には、下の写真のようになりました。

和樽職人の玉ノ井芳雄氏はまだご存命でしたから、
このように保存されたことを喜んでくれたと思います。

ちなみに玉ノ井氏の和樽は、
昭和60年のNHK朝の連続ドラマ「澪つくし」に使われたそうです。

また、平成10年の長野五輪には樽太鼓を制作して、
オープニングセレモニーに花を添えたとのことです。

2太子堂

この里を守る鎮守様・神明神社では、力くらべも盛んだったようで、
土地の方がそれを偲んで、こんな歌を詠んでいます。

  里の若衆ちから競いし力石
        神明み境内(にわ)にむかしを偲
ぶ   鈴木金光

鎮守の庭に、力持ちスター・矢向弥五郎を招いての力くらべ。

村の衆総出の一大イベントです。

さぞ楽しく晴れやかだったことでしょう。

神明神社に残されたこの弥五郎石には、
当時の村人たちの熱い思いがこもっています。

4太子堂
66×49×24㎝余㎝

      「川嵜庄 矢向弥五良」

弥五郎よ、永遠なれ!


※参考文献・画像提供/「太子堂史誌」太子堂史誌編纂委員会
               太子会 平成9年

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プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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