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樽(たる)職人の町

    =追記=

「司馬遼太郎氏の「街道をゆく」に、力石が出てきます」

というコメントをいただきましたので、末尾にその力石をご紹介します。

ご覧ください。

        ーーーーー◇ーーーーー

力持ち「弥五郎」ばなしもコロナに邪魔されて尻切れトンボ。

こんな時だからこそがんばらなければネ、というわけで続きです。

前回、弥五郎を隠密に仕立てたお話をご紹介しました。
作者は玉ノ井芳雄さん=大正5年(1926)-平成24年(2010)。

この方、有名な方だったんです。

下記はHP「日本職人名工会」の記事です。
玉ノ井氏は和樽の職人さんだったのです。

「職人の住む町」

醤油の町・千葉県野田市には、
全盛時に千人もの樽職人がいたそうです。

しかし時代とともに醤油を入れる器も樽から瓶や合成樹脂に替わり、
樽職人は次々廃業。昭和40年ごろには、わずか二人、
ここ太子堂地区では玉ノ井氏の「樽伊太」だけになってしまったという。

下の写真は、夏祭りの記念写真です。(昭和31年)

この中に当時30歳だった若き日の玉ノ井氏もいるはずです。

img20200401_13445320 (2)
野田市上花輪・神明神社 「太子堂史誌」 中山理一氏提供

氏子のみなさんの前に力石が二つ置いてあります。

これ、ただ置いてあるのではないんだそうです。

♪ 雨が降ろうが槍が降ろうが、朝から晩までおみこし担いで、
ワッショイワッショイ
の、
お祭り大好き人間・斎藤氏の説明では、

「この力石は、後方の幟立てを起点にして、
幟竿(柱)を寝かせて先端をのせる枕として使うために置いてある」

こうすると、幟を結ぶ作業がやりやすいそうです。

うーむ、
力石も妙なところで役に立っていたというべきか。

同じ神明神社です。

img20200401_13445320 (3)
同上

写真の説明に、
「農事実行組合の伝統行事「奉納〆縄造り」を終え、記念撮影」
とあります。

鳥居にしめ縄を掛けて、新年を迎える準備も整いました。
どの方も晴れやかなお顔をされています。

キッコーマンの前垂れを掛けた人がいます。

いかにも醤油の町らしい!


<つづく>

         ーーーーー追記ーーーーー

     =司馬遼太郎氏の「街道をゆく」に出てきた力石です=

夏目様からいただいたコメントの力石をご紹介します。

「街道をゆく」の、
「小さな橋をわたる。橋を渡ったたもとに、力石が置いてある」の前に、

「この恭太郎さんの家と、川をへだててむかいが安住新太郎家である」
の一節があります。

力石はその新太郎家にありました。

これです。
img20200413_21135046 (2)
鳥取県八頭郡智頭町奥本

高島先生、この石の所在地へすぐ調査に向かいました。

ここに出てくる「恭太郎」さん(昭和4年生まれ)は、
新太郎さんの息子さんで、先生にこんな話をされたそうです。

「重量挙げのように持ちやすいものならよいのですが、
丸いものは力が入りません。

それを体につけず頭上まで上げなくてはいけません。
そう大勢はありません。私の見たところでは五人しかありません」

力石に鉄の輪があるのは、
牛繋ぎ石として使用した名残りでしょうか。

このときの調査からすでに12年。今もあればよいのですが…。

img20200413_21135046 (3)


鳥取県八頭郡智頭町役場のHPです。
「智頭町役場」

司馬遼太郎氏が見た「力石」のある町、ちょっと覗いてみてください。


※参考文献・画像提供/「太子堂史誌」太子堂史誌編さん委員会
                太子会(上花輪太子堂) 平成9年
               /「山陰の力石」高島愼助 岩田書院 2008
※参考文献 /HP「日本職人名工会」特別非営利活動法人・日本の技応援団
        /「街道をゆく 27 因幡・伯耆のみち、檮原街道」
         朝日文芸文庫 1996

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プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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