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論文って何だろう?

三重県総合博物館
06 /09 2019
大学の偉い先生が、
捏造や他人の論文を盗用した、なんてニュースが時々あります。

何十年も研鑽してきたのに、ちょっとした慢心と焦りで、
それを棒に振るなんて、もったいないなぁと私は思う。

「論文を書いてナンボの世界だから」なんてことも耳にした。
食うための手段になった論文というのもまたつらすぎます。

論文って、一体、何なんだろう?
で、論文として認められるには、こんな条件があるらしいのです。

●問題提起し、●仮説を提示し、●論証する ●必ず参考文献を明示する。

反対に、論文とは言えないものは何かというと、

●情緒的、趣味的なもの ●エッセー ●私情を挟んだもの だそうです。

私情を挟み放題のこのブログは、まさに「論(文)外」
「ヘンな論文」にもなれないキッチュなしろものです。
で、あえていえば、「力石の広報紙」という立場でしょうか。

なにはともあれ、書いててやたら楽しいのです。
力石を通して、昔の若者たちや当時の社会が映像のように見えてきます。
既成の枠にはまらない探求、謎解き。

「やはり野に置け、ちから姫」が一番気楽です。

かつて、民族学の渋沢敬三さんという方がおりました。
還暦祝賀記念の会で、こんなことを言っています。

「民族学なりその他の事になりますと、私は学者じゃありませんし、
ほんとうに勉強を正確にやったりしたことは全然ないのであります。
ですから植物でいいますと、完全な薬草ではない、(せり)みたいなもので、
ときどきとってきてうまく利用しているという程度の存在でございます」

「民族学研究所のモットーとしましたのは、
いわゆる論文は出さん、全部資料でということを通してまいりました。
論文や何かはその次の段階で学者にまかすとして、
資料主義で通してまいりました」

そうおっしゃった渋沢さんですが、
実は、「日本魚名の研究」「豆州内浦漁民史料」など、
優れた論文を残されたれっきとした民族学者さんです。

芹は清流に生きる。

本でしか知らない人ですが、
そんな渋沢先生への私の密かな思慕を次回より吐露して参ります。


※参考文献/「澁澤敬三著作集 第三巻」「犬歩当棒録ー祭魚洞雑録第三」
        「還暦祝賀記念論文執筆者招待会 席上座談話集」
         平凡社 1992

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞