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「ヘンな論文」

三重県総合博物館
06 /04 2019
三重県総合博物館に収めた高島先生の資料一覧の中に、
変わった名前の資料を見つけました。

これです。

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タイトルは「ヘンな論文」。著者はサンキュータツオ氏。
タイトルもヘンだけど、著者名もかなりヘン。

早速、読みました。
これです。

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株式会社KADOKAWA 2015

ヘンな名前だと思ったら、著者のサンキュー氏は、
「米粒写経」という漫才のお笑い芸人なんですって。
私、お笑いの世界には疎いので全然、知りませんでした。

経歴を見たら、これがなんともご立派。

早稲田大学大学院博士後期課程修了の文学修士さん!
一橋大学などの非常勤講師を勤めつつ、漫才もやるという
日本初の学者芸人ってんだから、なんだかわからないけど凄い!

で、「珍論文コレクター」としても勇名を馳せているとか。

この本の中に高島先生も取り上げられているということは、
先生の論文は「珍論文」とのお墨付きを与えられたことになる。

ありゃー!

この本で、サンキュー氏の俎上にあげられた論文は、
「湯たんぽの研究」「コーヒーカップの音の科学」
「おっぱいの揺れとブラの関係」などなどで、確かにかなりの珍論文揃い。

でも携わっているのは、みんなれっきとした大学の先生たちです。

こちらが高島先生の紹介ページです。

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高島先生につけられたタイトルは、「画像がヘンな論文」
その理由をサンキュー氏はこう解説しています。

「研究者はいたって真面目である。
真面目なんだけど、どう見てもヘンなことになっていて、
それを顕著に示すのが、資料として画像を抱負(ママ)に扱っている論文だ」

  ※「抱負」じゃなくて「豊富」でしょ! サンキュー先生さん! 

「日本全国の力石を研究しまくっているのが高島先生。
一生かけてこの人は力石を追いかけ続けるのだ」

弟子としては、かなりムカッとくる言い方だよなあ。

さらに、
「この先生の論文は当然、石グラビアである」と書き、
四日市大学論集「山梨の力石」から転載した写真を紹介している。

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その写真を示しつつ、

「画像ページが延々と続く。
興奮して写真に納めている先生の姿が想像できよう。

あらゆる角度から観察して、何か刻まれている文字はないか
チェックしているのだろう。

幸か不幸か力石に国宝や重文指定されているものはない。
触り放題である」と。

なんだよ、その知ったかぶった言い方は!
本に取り上げてくれたからって、
こちとらサンキューならぬノーサンキューだよ。

と、声を荒げる私に当の高島先生、いたって穏やかに、

「あ、その本ね。サンキュー氏が送ってきたんだ。
ブログに自由に使っていいですよ」

学者芸人さんのセンセは末尾に、
「珍論文には役得がないかわりに純度の高い情熱が詰まっている」
なぁんて、ありきたりなことを書いていたけど、

なんか読みが浅くありません?

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞