fc2ブログ

猫ついでに猫

世間ばなし①
01 /16 2017
こんな猫さんも来ました。
img581.jpg

毛艶もいいし、別にエサも欲しがらないからノラではないと思ったけど、
なんか訴えているんですね、目が…。

庭には犬もいましたが、平気。

犬はアイリッシュ・テリアとポインターの雑種。
他の兄弟たちはみんなもらわれていったのに、一匹だけ貰い手がない。
殺処分するというので我が家で貰い受けた。

貰い手がなかったのは、一番貧相で弱々しかったからだ、と。
たぶん、お母さんのおっぱいを他の子たちに取られてしまったんでしょう。
ごはんをモリモリ食べたら立派なアイリッシュ・テリアになった。
それに、すごく優しい性格で、猫にも子供にも寛容だった。

しかし山へ連れて行くと猟犬の血が騒ぐのか、尾根を駆け登り谷を下り、
たびたび行方不明になった。
でも山を下りるころになると忽然と姿を現す。そのタイミングが凄かった。

さて、毛艶のいい猫さん、毎日やってきてこんなふうにくつろいでいきます。
img582.jpg

でも、だんだん汚れてきて…。
ある日、ガラス戸を開けたら片手をもちあげて座っていました。
足先が化膿してパンパン。人間様の抗生物質の軟膏を塗ってあげました。
痛がって引っかかれるかと思ったけど、大人しくこちらのなすがまま。

効き目抜群でした。
次に現れたときはすっかり治っていました。
獣医さんに聞いたら、「人間のは強いけど、それでOK」ですって。

この写真は小学生のころの私と猫のチロとロロ。
「チロロ」と呼ぶと二匹一緒に飛んできました。
背後の車をご覧になったら時代がわかってしまいますね。
今どき見られないウインカーです。

img555.jpg

猫はいつも2、3匹いて、夜は全員私の布団へもぐってきました。
その頃の私は空を飛ぶ夢ばかり見ていて…。
でもいくら両手をはばたいても浮上しない。汗びっしょりで目を覚ますと、
足の上に猫が2匹ドデーンと伸びているんです。

顔の上に寝そべられて窒息しそうになったことも。

こちらは東京から転居してきたころです。
今はおっさんになってる次男と猫さん。

img573.jpg

どこからともなくやってきて、こうして毎日次男のそばにいるんです。
「あのね、ごにょごにょ」という次男のたどたどしいおしゃべりに、
目を細めて付き合っていました。

どこかの飼い猫さんだったと思います。
家が出来るまでの仮住まいでしたから、
この猫さんとは一年のおつきあいでした。

でもこうして改めて見ると、ずいぶん大きな猫だったんですね。

これが、私が一緒に暮らした最後の猫です。
img602.jpg

中学生だった長男が拾ってきた猫。
手のひらに乗るほどの小さな体で、
雨の中を一生懸命歩いていたのを見て感動したとかで、
牛乳で湿らせたハンカチを子猫に抱かせ、
自転車のかごに入れて連れてきました。

生後8ヵ月くらいかなと思う頃、避妊手術。
獣医さんから「すべり込みセーフ。排卵が始まっていたよ」と。
はやっ!

で、なにしろこのご面相ですから、
生涯、「可愛い」などと言われたことはありません。

私への取材の打ち合わせのため(なんと、教育テレビの30分番組)
家に来られたNHKのディレクター氏が言いました。

「こ、この猫、あの、もしかして、ヤマネコ?」

まさか! 
でも確かに狩猟の腕は抜群でした。
大型の鳥や蛇を捕まえて来て閉口しました。
柄が迷彩色ですから、木の上にいても鳥は気づかず百発百中。

img684 (2)

寡黙。人(猫)格高潔。威風堂々。そして孤高。

私の家庭崩壊を静かに見つめ、無言で寄り添い、
ただの一度も甘えることなく、18年の生涯を閉じました。

腕の中で最期を看取ったのが、
私からのささやかな感謝のお返しとなりました。
スポンサーサイト



雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞