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力持ちの千社札

以前、力持ちの「千社札」をご紹介しました。

は東京の力持ち神田川徳蔵大阪の力持ちの千社札です。
「もう何度も見たよ~」なんて言わずに、まあ、もう一度見てやってください。

   img293 (3)    img290 (3)

神田川徳蔵(本名・飯田)は、明治から昭和初期まで活躍した力持ちで、
世田谷区・幸龍寺の「本町東助碑」にその名を残しています。

徳蔵の甥・飯田一郎は日本で初めてバーベルを作った人で、
徳蔵とその一派は力石をこのバーベルに持ち替えてトレーニングを始めます。
そして、昭和7年、
徳蔵は「全朝鮮力道大会」のプレスで195ポンドを挙げて優勝します。

また徳蔵の子息は明治大学ウエイトリフティング部の創立者の一人で、
オリンピックで活躍した重量挙げの三宅選手は親戚筋にあたります。

まさに、
日本のウエイトリフティングの原点「力石」にあったのです。

とまあ、ちょっと力石の「自慢話」を披露したところで、
次に大坂の千社札を見ていただきます。これにはこう書かれています。

「明治維新永代濱力競」 「うつぼ 荒いせ」

これは大坂・靭にあった海産物の問屋街「永代浜」での力くらべの千社札で、
河岸で働く力自慢の仲士を描いたものと思われます。

で、実は、こんな札もあるのです。

   img297 (2)    img297 (3)

どうでしょう、これ。
左は「鬼遊」
「鬼」と「熊」の違いがあるけど、
あの浅草寺の鬼熊の碑、「熊遊」に共通しているような…。
右は「神田 柴田」と書かれています。

これは「鬼熊」「柴田一門」の千社札だ!
と叫びたくなりますが、確証は全くありません。
師匠の高島教授なら、あっさりひと言、
「証拠がなければ認められません」で終わりです。

鬼遊熊遊と同じにしてしまうなんて、
こじつけもいいところだってのは解ってます。
第一、力持ち界には「鬼」がいっぱいいますし…。

ですが私は、無理を承知で、

「そうだ」と思いたい!


  「うつぼ 荒いせ」の千社札について

この「荒いせ」が問屋の名前なのか何なのかを、
大阪(なにわ)歴史博物館さまに調べていただいております。

でも、ちょっと月日が立ったような…。
まだかな、まだかな。



<つづく>


※画像提供/「千社札 二代目銭屋又兵衛コレクション」青幻舎 2004
        /「千社札 弓岡勝美コレクション」ピエ・ブックス 2006
※参考資料/HP「明治大学体育会ウエイトリフティング部」 

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プロフィール

雨宮清子(ちから姫)

Author:雨宮清子(ちから姫)
昔の若者たちのスポーツ「石上げ」に使われた「力石(ちからいし)」の歴史・民俗を調査研究しています。力石のことを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

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