北斎の「力くらべ図」
力石・力士の絵
力石とそれを担いだ力士たちの絵が数多く残されています。
主に錦絵ですが、現代でも絵本やカルタなどに見ることができます。
ちなみに江戸時代は相撲取りのことを「関取」、
力持ちのことを「力士」と呼んでいました。
今回は江戸後期の絵師葛飾北斎の絵です。
北斎といえば、「富嶽三十六景」が浮かびます。
この名作、71歳から74歳のとき描いたというのですから、
すごいエネルギッシュなご老人ですね。
ここでご紹介するのは北斎絵手本に出てくる「力くらべ図」。
これです。

永田生慈監修 「北斎絵手本」(五) 岩崎美術社 1995年
片手で石か俵を持ち上げている「力者」が描かれています。
力石を挙げる方法はいろいろありますが、
この絵は「片手ざし」「片手留め」という技法です。
足で挙げるのを「足ざし」。ほかに曲持ち、振りさしなんてのもあります。
スペインのバスク地方で今も行われている競技は、「石回し」。
大きな球形の石を使い首の周りを何回まわせるかを競います。
この「絵手本」は、
いちいち手ほどきをしていられない弟子たちのために、
絵画学習の教科書として描いたものだそうです。
北斎は幕末の嘉永2年、90歳で亡くなります。
画狂老人、為一、卍などと改号すること30回、引っ越しはなんと93回。
なにしろ絵に没頭するあまり掃除ができない。
部屋がゴミだらけになると引っ越していたとか。
この「天才奇人」の辞世の句がこれです。
人魂で行く気散じや夏野原
主に錦絵ですが、現代でも絵本やカルタなどに見ることができます。
ちなみに江戸時代は相撲取りのことを「関取」、
力持ちのことを「力士」と呼んでいました。
今回は江戸後期の絵師葛飾北斎の絵です。
北斎といえば、「富嶽三十六景」が浮かびます。
この名作、71歳から74歳のとき描いたというのですから、
すごいエネルギッシュなご老人ですね。
ここでご紹介するのは北斎絵手本に出てくる「力くらべ図」。
これです。

永田生慈監修 「北斎絵手本」(五) 岩崎美術社 1995年
片手で石か俵を持ち上げている「力者」が描かれています。
力石を挙げる方法はいろいろありますが、
この絵は「片手ざし」「片手留め」という技法です。
足で挙げるのを「足ざし」。ほかに曲持ち、振りさしなんてのもあります。
スペインのバスク地方で今も行われている競技は、「石回し」。
大きな球形の石を使い首の周りを何回まわせるかを競います。
この「絵手本」は、
いちいち手ほどきをしていられない弟子たちのために、
絵画学習の教科書として描いたものだそうです。
北斎は幕末の嘉永2年、90歳で亡くなります。
画狂老人、為一、卍などと改号すること30回、引っ越しはなんと93回。
なにしろ絵に没頭するあまり掃除ができない。
部屋がゴミだらけになると引っ越していたとか。
この「天才奇人」の辞世の句がこれです。
人魂で行く気散じや夏野原
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