石部神社の重軽石
力石
重軽石(おもかるいし)とは、吉凶を占った石のことです。
軽々と持ち上がれば吉、重くて持ち上がらない時は凶とされました。
それで「重軽石」といいます。
石で占うから「石占(いしうら)」。「重軽占い」ともいいます。
この石占の歴史は古いです。
「日本書記・景行記」にも出てきます。
景行天皇が戦いに行くとき、この石占をします。天皇は持ち上げたのではなく大石を
蹴っ飛ばします。すると大石は軽々と空へ舞った、つまり吉と出たわけです。
中世の狂言「石神」にも出てきます。
女遊びの激しい夫に愛想を尽かした女房が離婚を決意します。
そこで離婚すべきかどうかの石占をしたんですね。そしたら重くて持ち上がらない。
おかしいなあと思って石をよく見たら、離婚したくない夫が持ち上げさせてなるもの
かとふんばっていた…。
前置きが長くなりました。これが静岡市駿河区・石部神社の「重軽石」です。

直径約20センチ、球形です。
石の表面に「力石」と刻字されています。あまりうまい文字ではないですが…。
力石はこの石占から発生したという説があります。
静岡出身の民俗学者・野本寛一先生は、石部神社のこの石を「重軽石から力石へ
の変遷を語るもの」と位置づけています。
でも、私の力石の師匠の高島先生はこんなご意見です。
高島先生のことはいずれご紹介します。
先生はおっしゃっています。
「全国調査を行っている中で、力石による石占的な談話はほとんど聞かれなかった」
この神社には、その二つの石が仲良くならんでいます。
非常に興味深い神社です。
軽々と持ち上がれば吉、重くて持ち上がらない時は凶とされました。
それで「重軽石」といいます。
石で占うから「石占(いしうら)」。「重軽占い」ともいいます。
この石占の歴史は古いです。
「日本書記・景行記」にも出てきます。
景行天皇が戦いに行くとき、この石占をします。天皇は持ち上げたのではなく大石を
蹴っ飛ばします。すると大石は軽々と空へ舞った、つまり吉と出たわけです。
中世の狂言「石神」にも出てきます。
女遊びの激しい夫に愛想を尽かした女房が離婚を決意します。
そこで離婚すべきかどうかの石占をしたんですね。そしたら重くて持ち上がらない。
おかしいなあと思って石をよく見たら、離婚したくない夫が持ち上げさせてなるもの
かとふんばっていた…。
前置きが長くなりました。これが静岡市駿河区・石部神社の「重軽石」です。

直径約20センチ、球形です。
石の表面に「力石」と刻字されています。あまりうまい文字ではないですが…。
力石はこの石占から発生したという説があります。
静岡出身の民俗学者・野本寛一先生は、石部神社のこの石を「重軽石から力石へ
の変遷を語るもの」と位置づけています。
でも、私の力石の師匠の高島先生はこんなご意見です。
高島先生のことはいずれご紹介します。
先生はおっしゃっています。
「全国調査を行っている中で、力石による石占的な談話はほとんど聞かれなかった」
この神社には、その二つの石が仲良くならんでいます。
非常に興味深い神社です。
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