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力石と重軽石(おもかるいし)のお話

力石
06 /06 2014
静岡市駿河区・石部(せきべ)神社にあります。
目の前に駿河湾、後ろに日本坂の山塊を背負った小さなお社です。
その山の中に、東名高速道路や鉄道のトンネルが6本も走っています。
さらに東海道本線が神社の参道を分断しています。
電車が来ないかヒヤヒヤしつつ、

線路越え力石(いし)の頭を撫でにゆく

というわけで、まずは力石からご紹介します。

CIMG0242.jpg

この力石は寸法が53×38×32センチあります。重さは不明ですが、かなり重そうです。

「若イ衆ノ娯楽トシテハ角力力競ベ(現ニ昔若イ衆ノ用ヒシ力石ト云フモノ存セリ 目方十五メ、
二十メ、二十五メ等種々アリ」=長田村誌(1974年復刻版)

力石は江戸時代中ごろから昭和の敗戦まで、全国の若者たちに使われました。
16貫(60㌔)=米俵一俵分、最低この重さを担げなければ一人前の男として認められず、
賃金も半人前しかもらえませんでした。
経済力のない男は女にもてません。
だから昔の若者たちは、暇さえあれば石を担いで体を鍛えていたわけです。
でも一方、みんなで力比べに興じた、そんな娯楽でもありました。

明日につづく。




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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞