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新しい年を迎えて

ごあいさつ
01 /01 2023
あけましておめでとうございます

昨今の厳しい社会情勢の中、
人並みにこう言える幸せをかみしめております。

私事ですが、
昨年は二人もの孫が誕生して、私は孫5人のばあばになりました。

息子たちが晩婚だったため、ひ孫のような孫たちですが、
人生の終盤になってもたらされたこの安らぎに感謝しております。

私が孫たちと共に過ごせる年月は多くはありませんが、

健康に留意して、少しでも「素敵なおばあちゃん」(#^.^#)の記憶を
残してあげたいと思っております。

2022年7月生まれの女の子。生後4カ月目に撮影。
                 12月末生まれの男の子。生後1日目。
DSC_3449_20221228223206398.jpg るい2

この子たちのためにも住みよい日本であり続けますよう、
そして、
世界中の子供たちに平和と優しさと恵みをもたらす年になりますよう、
心から願っております。


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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今年一年の感謝を込めて

ごあいさつ
12 /28 2022
年の暮れの楽しみにしている一つが、「おらが村の芸術家さん」が作る干支。

今年はなかなか着手しないし、そういえば畑で姿を見なくなって久しい。
なにかあったのかと案じていました。

1週間ほど前、若い人が2、3人で木の香も新しい小屋を作っていたから、
あ、いよいよだ、と。
でも「芸術家さん」の姿は?

ちょっと心配になって見に行ってきた。


いました! うさぎさん。今年の干支の寅さんの横に。
寅も顔負けの大きさです。

来年の干支のうさぎさんです。
20221225_123109.jpg

ピンクの耳と赤いおちょぼ口。

全身ふかふかの布で覆われています。とても丁寧に作られています。
首のマフラーが小粋です。


20221225_123306.jpg

でも、あまりにもこぎれいに作られていて、ピーター・ラビット風で、
「おらが村の芸術家さん」の手作り感や自由奔放さが見られない。

それに布で作るのは初めてだし。

うさぎさんの目、ちょっと寂し気なのは気のせいかなぁ。


芸術家さん、新しい年になると91歳ですね。
おじいさんの指示を仰ぎながら、ご家族総出で作られたのでしょうか。

それもまた素敵なことですね。

私はまた新しい干支を拝見できて、いいお正月が迎えられそうです。


20221225_123336.jpg

うさぎさんにバトンタッチする寅さんを、今一度ご覧ください。

「製作者は90歳」

みなさま、今年も一年、拙ブログをお読みいただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

良いお年を!

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「田畑修一郎」再開の前に

ごあいさつ
06 /30 2022
長らく中断しておりました「田畑修一郎」、再開です。

とはいうものの、「ハテ、どこまで書いたっけ?」で、
再スタートも覚束ない状況です。

加えて加齢と暑さで頭の回転が今ひとつ。
記憶を巻き戻すには、時間が掛かりそう。


「かれい」と打ったら「華麗」と出てきました。
  なんだか勇気をもらった気分です。ウフフ

でもその前に、
ちょっとこんなお話を…。

このたび、「大阪民俗学研究会」の主宰者・田野登先生に誘われて、
「井路端(いじばた)仲間」の末席に加わらせていただくことになりました。

「井路」は、関東でいう「用水路」のこと。
読み方も「いじ」「いろ」「せいろ」といろいろ。

今、このお仲間さんたちがテーマにしているのが、「雁木」。
通常は「がんぎ」と読みます。

「雁木」とは、
空を飛ぶ雁の列のようなギザギザした形や模様などのモノのこと。


美しいマガンの「V字編隊」をご覧ください。Sinji kawamura氏撮影



有名なのは東北地方の雪囲いの雁木ですが、その他いろいろあります。

渡船場や城の石階段、はしご、やすり、棚、魚の名、将棋の戦法、
植物の植え方、日本古来の文様、日本刀の柄の巻き方、凧の糸
などなど。

「井路端仲間」のみなさんが追いかけているのは、水辺の雁木。
つまり、江戸時代の「渡船場」跡。

そこで私も「浜名湖東岸の雁木について」
というレポートを提出しましたよ。

下の写真は、今も残る浜松市舞阪の雁木(渡船場)跡です。
ここのは、階段状ではないんです。

当時、地元の漁師さんにお聞きしたら、「木の桟があったよ」と。

これは1995年3月に撮影したものですが、
今は復元整備されて浜松市の文化財になっています。

文化財ですが、ここは漁港の一部なので漁船が停泊しています。

「北雁木」
img20220602_22544844 (3)
浜松市西区舞阪町舞阪

ここには大名用、武家用、荷物・庶民用と雁木が3カ所ありました。

地元では「がんげ」と呼んでいますが、
一つだけ公文書に「かんき」とありました。

「雁木」は、文学作品や三遊亭円朝の落語、山の本などにも出てきます。

東京では、「向島の牛屋の雁木」=三囲(みめぐり)神社=や
小石川・諏訪町の俗称として、「畑屋敷雁木丁」などがあります。


みなさまのところにもあるかと思います。
情報をお寄せいただけたら嬉しくて、私はたちまち若返ります!

さて、次回から、「田畑修一郎」再開です。

DSC06088.jpg

まずは、雁ならぬガン病棟の場面からスタートです


間があき過ぎて、もう忘却の彼方になってしまわれたとは思いますが、
完結までがんばりますので、よろしくお願いいたします。

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新年を迎えて

ごあいさつ
01 /01 2022
今年の新年のごあいさつは、こうなりました。

「バテまして、おめでとうございます」

大晦日から二男一家が1歳半の孫を連れて来訪。
コロナで会えなかったので、これが初対面です。

私はもう張り切りまして。
昨年は買い物と料理の下ごしらえに一週間。

一番頭を悩ませたのが幼児食のメニュー。31日、元日の4食分です。
大人とは別メニューなのでこれがまた大変。

ネット情報を参考にしたりお嫁さんにも聞いたりして…。

喜んでくれるかなぁと祈るような気持ちで出したら、モリモリ食べてくれました。

無事、ばあばの務めを終えて、さきほどほっぺにチュッをしてバイバイしました。
老骨に鞭打っての奮闘でしたので、帰った途端に疲れがドッと出て、

バテバテ

お節の残りを一人で食べてゆっくりお茶を飲んで、
ようやく普段の時間が戻ってきました。

孫です。ばあばバカ全開ですみません…。
CIMG5774 (2)

日本とニュージーランドの二つのお国を背負って生まれてきました。

二つの国から受け継いだ良いところを伸ばしていってくれたらと思います。

本が大好き。
息子たちが読んだ大昔の絵本を引っ張り出してニコニコ。

犬と猫とお魚さえ出てくればごきげんです。

同じ絵本を息子が日本語で読んであげて、今度はママの英語バージョン。
息子がゾウさんの歌を歌って聞かせたあと、ママが「エレファント」と。

やっぱりママの力は絶大です。

ぞうさんの歌には調子を合わせて首を振るだけですが、
ママの言葉にはすぐ反応して「エレファント」と真似る。

CIMG5767 (2)

本のほかに気に入ったのが、マトリョーシカ。

これは大昔、
まだソビエトと言っていたころ、母がかの地に行った時のお土産です。

次々と人形が出てくるのでもう夢中。

この子は私の母にとってはひ孫。
見知らぬ者同士が同じマトリョーシカを手にする、

不思議な縁を感じました。

CIMG5782 (2)

元日のうちになんとか記事が書けました!

本年もよろしくお願いいたします。


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時代は常に先を急ぐ

ごあいさつ
12 /27 2021
もう師走。
時のたつのが早すぎて…。

10年前、私はこんな詩を詠みました。力石の調査を始めてまもないころです。
それを力石の高島先生が、「力石を詠む(五)」の巻頭に載せてくださった。

拙い詩ですが、お目を通していただけたら幸いです。


ーーーーー

山里に力石を尋ねし人あり
遠方より来たる
まばらなる家居には
人影はなし犬も鳴かず

山上の観音堂に
石あり三つあり
錆を帯びまろき呈なり
鉄丸石(てつがんいし)とて力石なり

CIMG0651.jpg

七草のころこの堂にて田楽を演ず
この日ばかりは村人こぞりて舞い遊ぶ
されど
力石には目を止むる者なし

CIMG0657 (2)

遠方より来たる人 石と対座す
力比べに興じし若者らのさんざめきが
石より出で 
つかの間杜に満つ

人の心は移ろいやすく
時代は常に先を急ぐ
村に力自慢の絶えて久しく
力石はただ元の石に成り果てぬ

山ははや秋の隣り
遠来の人
幻影を胸に刻みて
往(い)ぬ

img20211220_12244615 (4)


ーーーーー

2月初旬の祭りの朝、水垢離をする人たち。
南アルプスに源を発した藁科川上流の水は、身を切るような冷たさです。

img20211220_11552290 (2)
静岡市教育委員会「七草祭」よりお借りしました。

静岡市葵区日向・福田寺観音堂「七草祭」=県指定民俗文化財


ーーー

たくさんの方にご訪問いただき、感謝しております。
来年もまたよろしくお願いいたします。

良いお年を!


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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞