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「俺はリニアには乗らない」①

世間ばなし③
08 /27 2023
リニアについて、「硬い、長ったらしい」記事になります。
全くの素人の私が取り上げるテーマではないと重々承知していますが、
当事県の県民の一人として思い切って書いてみました。

舌足らず、知識不足のことも多々ありますが、ご理解ください。

       ーーーーーーーー

リニアは静岡市の最奥部、3000m峰が連なる南アルプスの地下を通る。
だから、静岡県人には何のメリットもない。

メリットはないのに、デメリットだけはたくさんある。
水源の破壊、残土、動植物への影響、大井川の水の減少・汚染、
どれも影響が大きい。


南アルプス塩見岳への初日。このころは疲れ知らずでよく歩いた。43歳。
この4か月後、ガンで2度手術。一か月の入院。
img20230821_09384237.jpg

もう一つの問題はJR東海の静岡県冷遇。いわゆる「静岡県飛ばし」だ。
これは石川嘉延・前静岡県知事時代からそうだった。

石川知事時代、JR東海に要求した案件はことごとく拒否された。


「新幹線ひかりの静岡駅への停車の増加」
「可能な限り、静岡駅もしくは県内1駅にのぞみを停車していただきたい」
「静岡空港予定地の地下に新幹線が通っているから、そこに新駅の設置を」


しかしJR東海はことごとくはねつけた上、追い打ちをかけるように、
ひかりとこだまの特急料金をのぞみと統一するとした。

これはのぞみが止まらない静岡県民の負担増となった。
  
JR東海のあまりの傲慢さ、静岡県軽視に当事の石川知事は怒り、
「県内を素通りするなら、のぞみ通行税を徴収する」と、突きつけた。


「地下に新駅を」の要望に対してJR東海は「技術的に無理」と言ってきたが、
リニアのため、山岳地帯の1400mの地下を掘る難工事をする技術はある。
おおいなる矛盾ではないか。


さて、JR東海はそうした非礼を次の現・川勝知事へも容赦なく浴びせた。

2018年、県庁でリニアの工事による環境問題を盛んに議論していたころ、
新社長になった金子氏
(現・会長)は、県庁へは出向かず、
わざわざ、すぐ向かいの市庁舎に静岡市長を訪れたという。

そこで、市長との間で「リニア建設への協力の合意書」を結んだそうで、
姑息というか、なんともいやらしい。

この金子氏が知事を訪問したのは、社長就任の2年後というのだから、
これほど人をバカにした話はないではないか。

これではリニアがうまくいくはずがない。

だって「工事をさせてください」と頼む方が、高圧的なんだから。


明日登る塩見岳を背景に。テント泊。女二人だけの気楽な山旅です。
彼女は聴覚障がい者だが、読唇術で全く会話に支障はなかった。
塩見3

川勝知事は「リニア賛成」を早くから表明していたが、
JR東海の非礼さや環境問題や大井川の水などの問題山積で、
昨今、いささかお疲れ気味。

さらに追い打ちをかけたのが、
全国規模で、ワラワラと湧き出てきたバッシングの嵐。
ちまたで囁かれている「川勝いじめ」だ。

「真っ赤な嘘をつく知事」「川勝は中国のスパイだ」
「国策に従わない知事は国賊だから、排除する法律を作って追い出せ」
などと言いたい放題。

県民の一人として、黙って聞き流すわけにはいきません。


特に「国策」「国賊」なんていう戦前の悪しき脅し文句を、
令和の今、再び発する人がいるなんて信じられないし、おぞましすぎる。

これではどんなにメンタルが強い人でも心身がおかしくなってしまいます。

昨年まで副知事(現・静岡市長)としてリニア問題に取り組み、
工学の専門家としてJR東海に対して、毅然とした対応をしていた難波氏に、
5通もの脅迫状が届いたという。


ネットの言葉や風評を真に受けて脅す。
大物一人をターゲットにして、集中砲火を浴びせて潰しにかかる。
匿名だから誹謗中傷は際限がない。県内か県外の人かさえわからない。
その人数さえ不確かだ。


翌朝、薄明の中を登頂開始。♪なんだ坂、こんな坂、とはいえ、チト手強い。
塩見薄明の中を

私は知事を応援しています。ただし、私は「リニアいらない派」

なぜいらないのかを、
山本義隆氏の
「リニア中央新幹線をめぐって」に依拠し、述べていきます。

「リニア…」の中から抜粋します。

JR東日本の元・会長の松田昌士氏の談話
=「日経ビジネス」2018・8・20=
として、こんな記述があった。

「リニアは高価なヘリウムを使い、大量の電力を消費する。
トンネルを時速500㎞で飛ばすと、ボルト一つはずれても大惨事になる。

俺はリニアには乗らない。

だって、地下の深いところだから、死骸も出ねぇわな」

 =地元で「モグラ列車」「棺桶新幹線」と揶揄されている理由がこれ。

南アルプスのトンネルが通るのは最深度・地下1400m。長さ25㎞。
残土は静岡工区で370万立法メートル。沿線7都県で約5680万立方メートル。

こんな途方もない残土を南アの谷や源流部に捨てるそうだけど、
人ンちの山のドテッパラに穴を開けて、出た土を人ンちの水源地に捨てるって、
自分勝手もいいとこだって、私は思うんですよね。

それに自然界への畏怖っていう感覚が全然ないんだもの。

やっきりしちゃうよ、まったく。

静岡県の最大の心配事は水。
反知事派は知事を「水でゴネているおかしな人」というが、
この水は大井川・中下流域の住民62万人の「命の水」ですから、
そりゃあ、真剣になりますよ。これについては次回。


img20230823_19594881.jpg

水とともに心配なのが、残土に含まれる有害物質だ。
岐阜県には放射性物質のウラン鉱床があり、
令和4年にリニア工事の残土から、ヒ素およびフッ素が検出されたという。

静岡県HPによると、
「トンネル内から出た残土のうち、自然由来の重金属などを含む残土を
JR東海では水源地の大井川河畔藤島付近に永久存置するという。
二重の遮水シートを被せるというが、シートの寿命など明らかにしていない。
流失すれば、川への汚染は避けられない。県では懸念している」
とのこと。

古くは足尾銅山鉱毒事件や神岡鉱山のイタイイタイ病があり、
直近では、北海道で掘削していた穴からヒ素が噴き上り、
住民がヒ素中毒になるという事故があったばかり。

鉱毒などは、
ジワジワと田畑や山林や人体に浸透していくからやっかいだ。

重金属残土だけではない。あとの残土360万立法メートルは、
日本一崩れやすい「千枚崩れ」の下流・燕沢などに永久残置するというのだ。
この土砂が崩壊すれば、堰き止められた水で大規模な災害が発生する。

高山の崩壊地や水源地に多量の残土を置き、
遮水シートを被せて永久存置って、
バカも休み休み言えと言いたい。


下記の「急がば回れぢゃ」さんのブログ記事をぜひ、見てください。
残土置き場とされている地形など詳しく書かれています。

=地形については8月4日の記事に詳しい。
実名で知事攻撃を繰り返している
二人のジャーナリストも取り上げています。

「リニア中央新幹線
南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい」

「8月4日」「8月13日」の記事も、ぜひ。

人が手つかずの自然に手を突っ込んだことによって、
未知のウイルスが出現したが、それと似ているような気がします。



塩見岳から北荒川岳へ向かう途中の北俣岳分岐から蝙蝠岳へ。
ほとんどの登山者が素通り。稜線上は二人だけの天下。
紺碧の空の中を上機嫌で歩いた。
塩見1

さて、知事の一番大きな狙いは、私の憶測ですが、
静岡空港地下か付近に新幹線新駅を作ること。
その駒が「南アのトンネルの水問題」ではないだろうか。


新幹線新駅は前知事からの願いであり、
静岡県経済界からの熱望でもあると思います。

だってリニアが出来てそちらが主流になれば、
流れが東京ー名古屋ー大阪となって、静岡県は完全にスルーですから。
新道ができると人や物資の流れが変わり、集落が衰退するのと同じ原理です。


そこで、勝手な想像ですが、両者のもくろみはこうではないか、と。

知事は「新幹線新駅を作るなら、トンネル工事は許可する。
    ただし水問題は流域住民の納得のいく形で」
JR東海は「許可しようがしまいが工事は続行するし、新駅を作る気もない」


こう見てくると「国策事業」を錦の御旗に立てて、
デメリットだけを押し付けてくるJR東海の方がゴネていると思いたくなります。


無事、縦走を終えて「両俣小屋」の女性小屋番さんと。
塩見岳北俣岳蝙蝠岳ピストン~北荒川岳新蛇抜山安倍荒倉岳熊ノ平小屋三峯岳両俣小屋北沢橋まで3時間~広河原まで2時間。歩きまくった。

靴を脱いだら、ふやけた足の先で爪が2本黒くなって死んでいた。
img20230823_08462209.jpg

忘れてならないのは、
JR東海は今は国鉄ではなく民間企業。
営利企業は利益第一が命ですから時には冷酷です。

そういう私企業に対して県政の長として、
知事が県民の利益優先のため駆け引きをするのは当たり前のこと、
というのは、どなたも異論はないと思います。

で、不思議だなぁと思うのは、
県議会議員の10数人が、知事の言葉尻を捉えてネット民の如く貶めたり、
知事不信任案まで出したりする、私にはそのことが理解できないのです。

県民の豊かな暮らしと経済の活性を願うはずの県議員たちが、
静岡の山河を壊し静岡の経済に何のメリットももたらさない、
と私には思えるリニア建設なのに、なぜ、相手のJR東海に加担するのか。

「静岡県飛ばし」という衰退への道を、なぜ選ぶのか。

こうした議員たちと圧倒的な知事支持の県民との乖離が、
この問題をより煩雑にしているように思えて仕方がありません。


※参考文献
「リニア中央新幹線をめぐって」原発事故とコロナ・パンデミックから見直す
山本義隆 みすず書房 2021

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さよなら、庚申さん

世間ばなし③
08 /24 2023
湿地帯が広がる原野に、一本の細い道があった。
その道はその先の峠へ向かう道で、人家もなく寂しいところだった。


img20230408_13152066.jpg
「麻機誌」より

ただ一つ、庚申塔が一基、上り坂にかかる手前にポツンと置かれていた。

造立は享保13年
(1728)
今から295年前の村人たちが建てた。


自然石の真ん中に「奉納庚申供養塔」。上部には「日輪」「月輪」。
下部には猿と鶏の文字。その下に「結衆」と刻まれています。

かつてここは、町の人から「異界」と言われていた寒村で、
泥田の中を腰まで浸かって田植えをしていたから、
「こいはち」という病いを発症する者が多かった。

体が腫れるのを「身肥い(みごい)」、手足が腫れるのを「足肥い」
と言った。風土病といっていたが破傷風か何かだったのだろう。

庚申さんは、昭和45年にもまだ同じ場所にありました。

img072.jpg

昭和53年、状況は一変。
時代は住宅ブームとなって、茶畑が削られ湿地帯は埋められて、
建売住宅や団地が林立する新興住宅地になった。

庚申さんの立つ場所も河川改修工事や橋の架け替えが始まり、
庚申さんは引っ越した。


工事が済んで、また元の場所に帰ってきたが、
体は3つに割れてしまったので、工事の人がコンクリートでくっつけた。

町から大勢の家族が引っ越してきたが、
庚申さんに目を留める人はいなかった。

ただそばに立つカラスザンショウの木だけが、そっと寄り添っていた。

夏には大きく枝を張り、その枝に葉っぱをたくさん生やして木陰を作り、
庚申さんをキツイ太陽光線から守っていた。


CIMG3351.jpg

そして冬になると葉を落として、
今度は庚申さんにあたたかいお日様をプレゼントした。

CIMG2909.jpg

木にはたくさんの鋭いトゲが出ていたが、
鳥たちはこの木に止まり、夏には人もまた木陰で一休みして汗をぬぐった。


CIMG3347.jpg

でも庚申さんはボロボロ。
建立から300年近くも立ったんですから、無理もありません。

苔と泥におおわれて、刻まれた文字もほとんど消えて、
ただの石になってしまいました。

それでもがんばっていましたよ。
足元に湯飲み茶碗があったから、誰かがそっと置いたんですね。


庚申塔

しばらく平穏が続きましたが、また、工事が始まりました。

川にかかる橋が古くなったのです。
それに人も車もまた増えて、狭くて仕方がありません。
バスも窮屈そうに右、左に気を付けて通り過ぎます。


無理もありません。
昭和53年の河川工事から、すでに45年も立ったんですから。

そこで道幅を広げて、大きな橋を架けることになりました。


カラスザンショウは引き抜かれました。
庚申さんの行方はわかりません。
どこかのお寺が引き取ってくださったならいいのですが…。

でももう文字も読めなくなって、ただの石になっていたので、
自然に返されたのかもしれません。

更地になった

300年間、ごくろうさまでした。そしてありがとう。

またどこかで会えるかな。
でも一人静かに眠りにつくほうが、庚申さんにとって、一番幸せかも。


と書いた数日後、

工事の方にお聞きしたら、「仮置き場においてあります」との嬉しいお返事。

でも、そのあとこんな質問が…。「庚申さんって何ですか?」
ひとしきり説明したけど、おにいさん、???

「幸せを願って、300年前のこの村の人たちが建てたものです」
と言ったら、なんとなく納得。


20230822_094907.jpg

きれいにしてもらったら、文字がくっきり出てきました。

拡大3

「なんだかわからない石だけど、撤去の時、お祓いをしてもらいました」
の言葉に、私、感動しちゃって。

これから本当の置き場所を探すとのことでした。

庚申さんのお話、ひとまずおしまい。


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女の風上にも置けない

世間ばなし③
08 /21 2023
今日は怒り爆発だ!

ネットはまともな報道を隠すための目くらましかと思うほど、
芸能人のニュースばかりで。

芸能ニュースはキワモノだったから、昔はちゃんと分けていた。
雑誌全盛のころは芸能週刊誌やスポーツ新聞がそれを担っていたから、
買わなければ見なくて済んだ。

テレビは自分で番組を選べた。


でも今は、PCを開ければ否応なく見せられる。

整形人間を並べて、
「息を飲むほど美しい」だの「すっぴん顔でもこの美しさ」だの、
「奇跡の若さ。とてもお年には見えない」だのって。

アホじゃないの。

昔を言い募るのは、年を取った証拠だと嗤われようが私は言う。

「醜いねぇ」って。醜いだけじゃなくて「気持ち悪いよ」
「内面からにじみ出てくる美しさこそ本物なんだ」と。


凍らせたイチゴです。私の夏の飲み物の一つになります。
20230815_084626.jpg

この前、女性の国会議員ご一行さまの観光旅行が物議を醸していたけど、
政治家じゃないよね、この人たち。芸能ニュースの人たちだよね。
それも三流芸人の…。

芸能人なら芸があるけど、この人たちには「少子化対策」などという
中身空っぽのとってつけたような「芸」しかなかったんだから。

日本の少子化を心配してるって言いながら、なんでフランスなのさ。


自国と自国民の行く末が心配なら、
なんで国内の山村や漁村や廃村や限界集落を訪ねないの。

なんでそこに人が住まなくなったのか、
なんで子供が減っていくのか、


答えはフランスにではなく、ここにあるんじゃない。

日本の食料自給率を考えたことはあるのか。
なぜ、山が荒れ放題になり、なぜ、放置された耕作地が広がり、
牧場から牛がいなくなるのはなぜなのか。

未来ある若者たちの自暴自棄、自殺、事件が増えたのはなぜか。

そういう深刻な状況に心が痛んだりしたことはないのか。


外国から安い木材や食材がどんどん入ってくるからでしょうに。
四面、海に囲まれた島国だってのに、魚まで輸入して、
自国民を自滅へ追い立てている。

そうそう。他国の怪しげな宗教まで招き入れて。

これらはみんな、政治家が招いたことではないですか。

彼女らにそれが見えていないのは、
シッポを振る相手が国民ではないからじゃないの?


コップに凍ったイチゴをいれて水を注ぐだけ。ほんのりピンクに染まります。
いちご

山村から人が消え、田畑が荒れ、人々は難民の如く都会に集まる。
住み慣れた故郷を捨てざるを得なかったのは、
そうしなければ食べていけないから。国が地方を切り捨てたから。

今、世界の流れは、
化学工業重視の経済活動最優先や都市への一極集中は
もはや終わりだと悟り、地方への分権分散を模索してるってのに。

どうやらこの国にはそうした「先を読む」政治家はいないらしい。

「自分さえよければ」の政治家がいる限り、
林業家が苦労して木を育て、保全に心血を注いでも、
研究熱心な農家さんがどんなにいい作物を作っても、
酪農家が安心安全なおいしい肉や牛乳作りに頑張っていても、

国が招き入れた外資の前に倒れていくしかない。

他所の国では「外資に食いつぶされない法整備」をして、
自国民を守っているのに、日本はどうよ。穴だらけじゃないのさ。

そんな穴だらけの国の政治家でありながら、
「フランス料理はおいしかった」と言うしか能がないなんて、実に情けない。

「食をコントロールする者が人民を支配する」という大国に、
日本はすでに支配されてるってのに。


支配されてるってことは、生殺与奪を握られてるってことなんだよ。

税金で食べた料理を写真に撮って、自国民に見せびらかす人もいた。
精神年齢はいくつなの?

でもよく覚えておくがいい。「食い物の恨みは恐ろしい」と。
特に、その日の食べ物もない貧困にあえぐ人が増えた今は…。


鳥が台風の豪雨の中、電線に止まったまま雨に打たれていた。
20230816_094609.jpg

ある議員が国会で、
北海道の土地が外資に売られていることを憂慮して質問したら、
当時の大臣が、
「ニセコのようなああした土地は、外国資本が入ってこないと、
今の繁栄はなかったと思う」って、ノー天気な答弁をした。
(平野秀樹氏)

だから言われたのかもな。

「1995年、中国の李鵬首相がオーストラリアの首相に、
日本という国は40年後にはなくなってしまうかもわからぬ」と。
(宮本雅史氏)

すでに命の水を外資に委ねた自治体もある。
こんな軽率で恐ろしいことはない。


でもこうしたことは、みんなあんたら政治家が招いたことではないですか。

真剣に日本国のこと、国民のことを考えて政治家になったのなら、
フランスへ税金で観光旅行へ行く発想も、
クルーズ船に乗ってはしゃぎまくるなんてこともあり得ない。

むしろ「こうした悪い慣行は止めませんか」と進言すべきでしょうに。


女の政治家なら、もっと身近な暮らし向きのことをなぜ考えないの?
子供のことや同じ女たちに夢や希望を持たせる仕組みを、
なぜ真剣に模索しないの?


若者たちが将来の夢を描ける社会、誇りを持てる人生を
なぜ、作ろうとしないのか。

夜空に白い雲。
雲

東大卒? 有名歌手? それがどうした?
その肩書が人々のために何かの役に立ちましたか?

フランスに行くヒマがあったなら、日本の隅に目を向けろと言いたい。
すべての問題とすべての答えは、この日本の中にあるんだから。

ただし、田舎の盆踊りに参加するのは違いますよ。
あれは票欲しさに媚びを売りに行くだけだから。


「男たちだってやってるじゃない。もっとえげつないことを。
ただ巧妙に振る舞うからわからないだけ」というのも真実だろう。

だからこそ、私はそういう男たちと同じふるまいをしてほしくはなかった。
同じふるまいをするのなら、わざわざ女性を政治家に選ぶ必要はない。

かつての女性政治家たちは、
古い因習や差別に苦しめられている女性たちの解放のために闘った。


同性だからこそ言う。

そういう真面目さ。勤勉さ。融通の利かなさ。潔癖さ。
そこにこそ、女性政治家のありがたさが出てくるのだから。

でなければ血税であんたらを「飼っておく」意味がない。
ただの人寄せパンダに「飯を食わせる」義務は、サラサラない。


とうがらし

とまあ、文章ではスラスラと勇ましいことを言えるのに、
これがご近所や職場のいやがらせだと、からきしダメで…。
うまく言えなくて、グッと我慢しちゃうんですよ。

そんな自分の不甲斐なさと悔しさで自律神経がおかしくなって、
不眠症や胃腸障害を起こす。バカですねぇ。


※参考文献
領土喪失・規制なき外国人の土地買収」
宮本雅史 平野秀樹 KADOKAWA 2018
サイレント国土買収・再エネ礼賛の罠」平野秀樹 KADOKAWA 2023
日本が売られる」堤 未果 幻冬舎 2018

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ダイヤモンドに…

世間ばなし③
08 /18 2023
♪ 熱海~の 海岸 散歩ォーする~
  貫一お宮の 二人づれェ~

「いきなり妙な歌なんか歌い出して、どうしたんですか!
さてはとうとうボケがきたか」

なぁーんて、いわれそうですね。


まあ、そのケも無きにしも非ずだけど、そんな私でも悩みがあるんですよ。

力石ブログなのにこの頃はちっとも、力石にご無沙汰で。
それでウツウツと。

三重之助先生からは相変わらず、「静岡の力石、探してください」と、
情け容赦ないご依頼。とまあ、これは冗談ですが、

なにしろ当県は力石貧困県で、
学芸員さんからも「あんな石っころ」と差別されまくりの石なので、

もう、無理だぁー。

まあ焦っても仕方ないですからね、のんびり行きましょうというわけで、

熱海です。

熱海と言えば、貫一お宮のスッタモンダの恋物語でしょう。

落ち葉で描いたハートマークですが、風が吹けばたちまち破れます。
貫一お宮の恋もあえなくハートブレイク。
CIMG4491.jpg
熱海市・来宮神社

貫一お宮といったって、なにしろ明治時代の小説ですから、古臭いです。
古臭いですが、熱海の海岸には銅像が建っています。

貫一お宮は尾崎紅葉という作家が書いた小説
「金色夜叉」の登場人物で、
紅葉が途中まで書いて急逝したため、弟子があとを書き上げたとか。


この二人は婚約者同士だったが、大富豪に見初められたお宮が、
「ダイヤモンドに目がくらみ、乗ってはならぬ玉の輿」に乗ってしまい、
哀れ貫一は裏切られてしまいます。

そこへいくと、力石の力持ちに憧れた乙女たちは純朴でいいねぇ。

金も力もない貫一は、屈辱に打ちひしがれて、

♪ 宮さん かならず来年の 今月今夜のこの月は 
  僕の涙で曇らせて 見せるよ 男の意気地から


お月さんってなぜか、つらく悲しい時に注目されます。
20220814_220813.jpg

そしてあの名場面、

♪ 恋に破れた貫一は すがるお宮を突き放し
  無念の涙 はらはらと 残る渚に月寂し


下の写真は5年前、
貫一お宮の銅像の前でポーズをとってくれたお二人さんです。

「ブログに載せていいですかぁー」と聞いたら、
「はーい。どうぞ」とにっこり。

「今は女性の方からこうなのよ」と。

どうしているかなア、お二人さん。きっと幸せになっていますね!
CIMG4500.jpg

この物語は実話だそうですが、ただし裏切られたのは紅葉の友人で、
その友人の代わりに紅葉が「玉の輿」に乗った女性を蹴ったんだそうです。

今ならDVで警察沙汰ですね。

さて、その後はどうなったかというと、


振られた貫一はやけを起こして悪徳高利貸しに身を落として、
金の世界に生きるのですが、
どうやら二人とも「お金」にご執心の方だったようで。

でも最後は美しいお話で終わることになっています。

さて、
お宮さんは大富豪の「ダイヤモンド」に目がくらみましたが、
この日の私は、温泉玉子に目も胃袋もくらみましたですよ。

だって食い気しか残っていない世代ですモン!


まぁだかな 温泉玉子 波の音  雨宮清子

CIMG4498.jpg

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「みんなの南アルプス」

世間ばなし③
08 /15 2023
前回、静岡県知事の川勝平太氏は、
静岡文化芸術大学の学長だったことをお話ししました。

その大学でデザインを学んでいた女性が今、
大井川中流域の川根本町で
「わな猟」をされているんです。

太平洋に面した海の街で育った若い女性が、
どのような思いで高齢化が進む山間集落へ移住し、
地元の猟師さんを師匠に鹿やイノシシ猟をするようになったのか、
彼女の素敵なお話を動画でご覧ください。

彼女は言います。


「私は本当に普通の人です。
山にとても詳しいとか、動物のエキスパートでもなく…」


罠を仕掛け、仕留めて、解体して肉、皮、角まであますところなく利用する。
それは「命を粗末にすることがないように…」と。



静岡県自然保護課「みんなの南アルプス」

今、この川根本町で活動している新米猟師さんは3人。
しかも全員若い女性。

私が若いころにはその発想すらなかったので、もう尊敬しまくりです。
いいですね。


古い考えをごく自然に破れる、隔世の感を覚えます。

このあたりは山登りに山村巡り、神楽や民俗芸能、
新聞の取材で林業家や船宿、陶芸家、大井川の水返せ運動の方、
母さんたちの村起こしの店、近年では力石の調査にと、ずいぶん通いました。

でも猟師になるという発想はまったく思い浮かびませんでした。


30数年前、大井川流域の「大札山自然観察会」に参加した時の写真です。
当時はまだ中川根町といっていたころの役場の職員さんと。
img20230814_10245409_20230814180558f4f.jpg

もう一つ、見てください。
南アルプスの熊の話です。

熊の取材にも行きましたよ。
民宿でクマ鍋もいただきました。

猟師さんでもある民宿の経営者が、息子さんを指して、
「こいつ、可哀そうだと言って鳥も撃てねぇんだ」と苦笑いしていましたが、
今はどうしているかなぁ。

女性の猟師さん登場で、頑張っているかも。
(笑)


静岡県自然保護課「みんなの南アルプス」

上流域はリニアで大揺れの地域です。
中流域は水量の減少で、多大の影響を受けます。

氷河期からの手つかずの自然が色濃く残り、
そうした自然を人々は敬いつつ利用し、長い間共栄共存してきました。


そこにリニアのための長い穴を開け、
手つかずの天然林を壊して残土を置き、水源をいじって水量を減少させた。

リニアは強力な磁力を使った運転手のいない新幹線です。
事故や天災等が起きて甚大な被害が出れば、それを被るのは地元です。

老婆心ながら、一県民としてこんなことを願っています。

リニア関係者や国やみなさまが、こうした動画をご覧になることで、
南アルプスとそこに住む人や動植物を理解され、
常に自然への敬意や畏怖を持って対応してくださることを。

南アルプスは一企業のものではなく、みんなのものですから。


そして私自身の本音は、

「もうこれ以上、地球を壊すのは止めようよ」

お手すきの折にでも、
下記の静岡県自然保護課作成の動画をご覧いただけたら幸いです。

「みんなの南アルプス」


ーーー大阪のみなさーん、
        万博やカジノは今、どうなってますか!


「リニア中央新幹線をめぐって」山本義隆 みすず書房 2021によると、

「2016年、安倍首相が大阪までの開通の工程を8年前倒しして
法改正までして3兆円をJR東海に融資。(準・国策事業に格上げ)。
これは大阪維新の会の強い要望だった。


〖大阪万博・カジノ誘致・リニア新幹線〗という3点セットで、
大阪の経済を活性化させるというのがその目論見だった」


そうです。

そっかー。それで静岡空港付近に新幹線新駅を作らせなかったのか。
静岡を素通りさせて、名古屋、大阪へ。

静岡の経済発展は見捨てられた? 

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞