fc2ブログ

奥秩父の力石

みなさまからの力石2
06 /24 2022
ちしゃ猫さんのブログに、最初に力石が登場したのは、5月24日。

「いつも気になっている小さな神社?に、鎮座している力石」

これです。
秩父力石2

この石はすでに採録済みでしたが、
その後、うれしい情報を寄せてくださったんです。

「コロナ騒ぎ以前はここで力石をあげる「力自慢の競技」があって、
力に自信のある男たちが持ち上げていた。
でも女性でただ一人、持ち上げた方がいらっしゃいます。

里山に住みたいと移住してきて、
里山に似合う犬と一緒に暮らしたいと、甲斐犬を里子に迎えた。
今ではすっかり甲斐犬にハマっています」


こちらがその方の愛犬、レンちゃんです。

レン 「なんだか、怖そうなお姉さんだなぁ」

対するたまちゃん、黒々とした大きな体で、
「ウウー! 見かけない子ねぇ。アンタ、新入り?」

とってもキュートなお嬢さん風の「レンちゃん」、
 実はたまちゃん、甲ちゃんよりずっと大先輩なんだそうです。

 穏やかな「犬柄」が、表情に出ていますね。
 
レンちゃん1

レン 「とにかく、挨拶しとこうっと。よろしくお願いします!」

たま 「あら、チビちゃんのくせに積極的だわね。
    でも今は用心して、目を合わせないようにして…。
    クンクン。むにゃむにゃ。
    うん、どうやら素直そうないい子みたいだ。


    なになに? レンちゃんは大先輩ですって?
    ありゃァー。それなのに「チビちゃん」だなんて。ごめんなさい」


私は「たまちゃん」だと思い込んで書いていますが、
 もしかしたら「甲ちゃん」? 間違っていたらごめんなさい。
 見分けがつかなくて、すみません。でもこのまま続行。お許しあれ。

レンちゃん2

威厳ある甲斐犬が大先輩に、
みっともないとこ見せちゃいけないわよね。

緊張感まるでナシのこんなのや、
甲斐犬でれ

花も恥じらう「たま姫」にはあるまじきこーんな姿は、
レン先輩には
絶対、内緒にしとかなくちゃ。

甲斐犬昼寝

甲兄ちゃんの弱みはレインコートが苦手なところだから、
あれも気を付けなくちゃ。

甲牙 「もしもし、かあさん。これだけは勘弁してくださいよォ!
森林の王・オオカミの子孫がレインコートじゃ、ご先祖様が泣きます」

雨合羽甲ちゃん

一口メモ(ちしゃ猫さんのブログから)

犬の先祖のオオカミは後ろ足の指が5本あった。
現在の犬は退化して4本しかないが、
原種に近い甲斐犬などは、退化しないで残っている。
これを「狼爪」という。

甲牙くんの足。
狼詰1狼爪2

下のURLで、
奥秩父の甲斐犬さんたちの生き生きとした暮らしと、そこに鎮座する力石を、

ぜひ、ご覧ください。

「番外 力石」

この地で今も大切にされている力石です。

秩父力石1

「甲ちゃん」「たまちゃん」「レンちゃん」や仲間の犬さんたち、
そして、里山のみなさま、


いつまでも力石と、ずっと一緒にいてやってください。

にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



弾丸娘がやってきた

みなさまからの力石2
06 /21 2022
東京から奥秩父に引っ越してきた「ちしゃ猫」さんご一家。

「この自然豊かな里山の環境に適した子との出会い」を望み、
日本の天然記念物の中でも数少ない原種の甲斐犬」を迎えます。

それが甲ちゃんこと甲牙くん。

甲斐犬りりしい

「原種の甲斐犬と暮らすのは初めて」というちしゃ猫さんご一家。

この犬はどちらかというと、野生動物の感覚なのだそうです。

その甲牙くんの里親になったご一家は、
甲ちゃん共々、次第に自然の一員となり、地元に溶け込んでいきます。

雪が消えた野山は、一気に春。

ナガバノスミレサイシン       ニョイスミレ
ナガバノスミレサイシン ニョイスミレ

ちしゃ猫さんは「スミレ」にも詳しい方です。

「春が来た 春です♪♪」

いろんな鳥が姿を見せてくれます。

オオタカです。
甲斐犬オオタカ

ツツドリとも出会いました。

ツツドリ

そして、甲ちゃんが来てから4年後、また一人、新たな家族が加わりました。

甲斐犬のたま姫こと「たまちゃん」です。

もう、元気いっぱい。

もぐら穴に首を突っ込み、ヤマカガシを見付ければ闘志満々で突進する。

そこでちしゃ猫さんがつけた愛称が「ダンガン(弾丸)姫」

たまちゃんの攻撃を受けて、即死したもぐらくん。
ヤマカガシも八つ裂きに。

「だって、あたいの中の野生の血が騒ぐんだもン」

哀れ、もぐらさん。
もぐら

「ヌ~~ン、たまちゃんでつ」(飼い主さんのキャプション)

「ツキノワグマの子供かと思った」ですって! 失礼な!

ぬううんたま

それにひきかえ、ちょっとシャイな甲ちゃん、

「僕の苦手なものは、マダニ、花火に、女傑犬なんだけどな」

と、やんちゃな妹にタジタジ。

でも、そこは快(甲斐)男子。

全力疾走する甲牙青年です。
さすがの「たま姫」も、ついていくのに、「息も絶え絶えでち」

と、ご紹介しましたが、間違えました!
一日遅れの訂正です。

下の写真は「陣くん」だそうです。
ちしゃ猫さん、ご指摘ありがとうございました。

でも、「陣くん」の名場面も、このまま見てあげてくださいね。

甲ちゃん走る

こちらが「甲牙くん」です。

甲1

ズーム・イン

甲2

もひとつ、おまけに、こんな場面も…。

甲3

たまちゃんが来る前の甲ちゃんには、
大先輩の「クマちゃん」との永遠の別れがあった。

それを乗り越えることが出来たのは、やっぱり女傑・たま姫の存在かもね。

ちょっと元気すぎるけど、今じゃ、一番の仲良しです。

その「二人」からの伝言です。

「以下のURLに、雪の日の元気なぼくらの動画が出ています。

特に、3番目の「二人でおいかけっこ」の動画、
ぜひ、見てください!

「冬の生活(3)」

さて、ここからは力石のお話です。

甲ちゃん、たまちゃんの楽し気な様子を拝見していたら、
記事の中になんと、力石が出て来たのです。

次回お伝えします。

にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村

奥秩父の「甲斐犬」さん

みなさまからの力石2
06 /18 2022
昔… 私の話はなんでも昔ですが、とにかく昔です。

山梨県の山を歩いていたら、ふいに、
スレンダーな体格のワンくんと出くわしました。

迷彩色みたいな地味めの柄を、それこそ顔からシッポの先までまとい、
両耳をピンと立てた古武士のような、一見、こわもての風貌。

それがふいに現れてシッポまで振って、どこまでも私についてくる。
5,6人いた同行者には目もくれず、私を選んでくれたのは光栄だけどサ、

アンタ、どこの誰なのよ!

でも、こんな柄のワンくんには以前にも会ったことがある。
子連れで南ア南部の茶臼岳に登った時、頂上直下の小屋にいた。

img20220611_09040607 (2)
静岡市・南ア・茶臼小屋

当時は杣小屋で山も地味だったから、登山客はあまり来ない。
そこへ子供がきたので犬は大喜び。
もうベロベロ舐めまくりです。


もう一匹はかなり薄い柄で、耳も垂れ気味。

二男と。
img20220611_09040607 (3)

こわもての割には、とっても大人しくて人懐っこい。

小屋番のおじさんも大丈夫と判断したのか、鎖を解いて自由に遊ばせてくれた。


長男と。
img20220611_09040607 (5)

それから10数年後、ここを訪れたとき、同じ柄の犬が飛び出してきた。

小屋は小ぎれいになり小屋番さんも代が替わっていた。
ワンくんはあのときと変わらない顔つきだったから、子孫なんだろうと思った。


さて、藪の中から突然現れたワン。

私が止まればピタッと止まる。動きだすと後ろからついてくる。

そんなこんなで下山になって林道に降りたとき、がやがやと人の声がした。

「おい、いたぞ!」と、おじさんの一人が叫んだ。

見れば、鉄砲を持った猟師さんたちだ。

おじさんたちはニヤニヤしながら、
「ありゃァ、あいつ、好きな彼女が出来たらしいぞ」なんて言っている。

聞けば、猟の途中でいなくなって探していたのだという。

そのとき私は初めて知ったのです。

この犬は「甲斐犬」(かいいぬ・かいけん)という種類の猟犬で、
この変わった柄は「虎毛」だと。

そういえば口元に血がついていたから、勇猛果敢に獲物に噛みついたのかも。

でも人懐っこい犬だったし、ちょっと振り返って見ると、
「待ってました」とばかりにお尻ごとシッポを振るし…。


私にはおじさんたちの鉄砲の方が怖かった。

そんな懐かしの「甲斐犬」に、再び、お目にかかったのは、

「甲ちゃんと一緒 
たまちゃんも一緒 いつまでも一緒」


という、「ちしゃ猫」さんのブログです。

甲ちゃんこと「甲牙くん」です。
きれいな体形をしていますね。

甲斐犬甲ちゃん

奥秩父にお住まいの方で、
豊かな自然の中、人も犬ものびのびと逞しく暮らしています。

警戒心の強いワンくんですが、
飼い主さんには100%心を開き、全幅の信頼を寄せるという忠犬だそうで、

ブログの中の甲ちゃんも、おてんば娘のたまちゃんも、

「オイオイ、古武士の甲斐犬がそれでいいんかい?」

と言いたくなるくらい、その甘えっぷりは半端ではありません。

甲斐犬甘え

これも飼い主さんとの確固とした絆のたまものでしょうか。

次回も写真をお借りして、りりしくもチョッピリひょうきんな、
「甲ちゃん」「たまちゃん」を、ご紹介していきます。

にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村

徳島・大阪・埼玉で新発見

みなさまからの力石2
05 /07 2022
新発見情報がドドッときました。

嬉しい悲鳴です! 今回は南からまいります。


ーーー徳島県からーーー

お寄せくださったのは、以下の資料館の学芸員さんです。
「松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館」

これです。
笹木野地区_春日神社
徳島県板野郡松茂町笹木野・春日神社

同じ境内に「そうかな?」と思える石があったと、こちらも送って下さった。

現地へ行かなければ、なんともいえませんが、
こうして並べてあるところを見ると、そうかも、と思えてきます。


笹木野地区_春日神社(2)

学芸員さん、ご多忙なお仕事の合間に、
町内全部の寺社を回って調べてくださったそうです。

本当にありがとうございました。

あとはこれ以上、お手を煩わせることのないよう、
力石関係者で調べなければ罰が当たりますね。



---大阪市からーーー

次の力石は、4月13日の「東京・大阪・タイランド」にご登場いただいた
「大阪民俗学研究会」代表の田野登先生を通じて、もたらされました。

先生の最新ブログ記事を記しておきます。

「晴耕雨読-田野登ー」

発見者は同会会友の榎田鉄也氏です。

2個あります。

● 塚本共同墓地内。

これです。
力石
大阪市淀川区塚本6丁目4・塚本共同墓地

「墓地の中で石仏のように弔われていた」と榎田氏。

右側に名前のようなものが刻まれています。「□□□之□…」と。
生前親しんだ力石を墓石にしたんでしょうか。


なんだか「力石さま」そのものの墓石のような…。

もう一つはこちら。

● 澪標(みおつくし)住吉神社

力石が置かれているのは、境内社の光石(こうせき)社(戎社)

実はこの石、「大阪の力石」に記載済み。私のうっかりミス。(。-_-。)
でも、いかにも大阪らしい背景と風貌の力石なので、
それを楽しんでいただけたら、と思っています。

「澪標」とは、船に水深や水脈を知らせて安全な航行をうながす標識。

こういうものです。大阪市の市章にもなっているそうです。

みおつくし
こちらが力石です。四十貫(150㎏)

「神勢力」

光石神社戎神社2
大阪市此花区伝法3-1-6 澪標住吉神社の光石社(戎社)

「力石が神社の御神体扱いされているということで覚えていた」と榎田氏。

関西などでは神社に奉納するとき、
こんなふうに石を整形することが多いのです。

楕円形の石を見慣れているので、これを兵庫や岡山で見たときは、
ちょっと違和感がありました。


力石の美容整形?
関西人は外づらエエカッコシイが多いのかしら。

こちらが説明板です。ざっとこんなふうに書かれています。

「江戸時代、諸国廻船でにぎわっていた伝法港。
そこで働く荷役の仲士たちがこの石で力を競い合った。
当時の神社の参道は伝法川まで延びていた」


力石の由来2

榎田様、ありがとうございました。

以下は榎田氏のブログです。
丹念に町を歩き、隅々まで目を凝らした「足で綴った歴史民俗誌」です。

「enotetuのblog 東淀川区の歴史雑記帳」

大阪は三重之助先生のテリトリー。

せっかくいただいた好情報です。
先生、出番ですよ!

「よろしゅうおたのもうします」

あ、田野先生の口癖が感染ってしまいました。(笑)


---埼玉県ーーー

ブログ「ITO WOKASHI」plateauさんが撮影した中に力石があって、
なんと、これ、新発見だったんです。

斎藤氏が手持ちの資料をすべて調べてくださったのですが、
この石は未掲載だったそうです。

「まだまだありますねぇ」と斎藤氏。

これです。

「二十四貫目」

01356_202204241641383ef (1)
埼玉県志木市本町2-9-40・敷島神社

まだ説明板が新しそう。最近の保存でしょうか。

埼玉って、本当に日本一の力石県ですねぇ。

以下の記事に詳しく載っています。
富士塚のところでまた、使わせていただきます。

「力石のある神社(敷島神社)」

みなさま、
貴重な情報と写真をお寄せくださってありがとうございました。


ーーーお知らせーーー

ブログ「わがまま勝手な呟き」の麿さんが、
貴重な映画2本をご紹介くださっています。長いですが見応えがあります。


「ドンパス2016年ドキュメンタリー映画」

ロシアのウクライナ侵攻が始まった時、
多くの日本人は一斉に怪しからんといい、寄付を始めた。
私はその軽さにびっくりしました。

どうしてこんなに安易に「善悪2元論」に走るのかと。
特にインテリ層や日ごろ反戦を叫んでいる人たちがこぞって。
あの寄付がどちらに渡っても爆弾に変わるのは目に見えていましたから。

90歳を過ぎたチョムスキー教授も同様のことをおっしゃっていた。

日本には、
これくらいの分析力がある学者やジャーナリストはいないのでしょうか。

にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。