念ずれば
栗橋八坂神社・流転の力石
栗橋八坂神社の力石5個のうち、4個まではご紹介しました。
あと1個は、というと、
これです。

埼玉県久喜市栗橋北・八坂神社
この石は無刻字の石ですが、もともとこの小祠の脇にありました。
当時の宮司さんが、
「大神輿渡御の担ぎ手たちが担ぐ前の肩慣らしに使った」
とおっしゃった力石の一つです。
知らない人にはただの石ころに見えようとも、
長年、この町の若い衆たちの肩を鍛えた大切な力石だったのです。
こちらは、移転工事中の神社の様子です。
古い鳥居の台石と「享保石」です。

灯ろうの足元には亀さんが2匹。
ちょっと不安げです。
「私たち、新しい神社へ行けるかしらねぇ」

先日、近所を散歩中にこんな案山子(かかし)に出会いました。
用済みになった「嘆きの案山子夫婦」です。
妻です。

夫はというと、
がんばって起き上がりかけて、力尽きたようです。
思わず、声を掛けてしまいました。
「大丈夫、大丈夫。実りの秋には出番がやってきますから」

埋もれた力石や案山子夫婦を心配そうに見ている人が、
もう一人いました。
はるか埼玉県の、とある自販機の横に立つゴミ箱くんです。

ちょっと悲し気な目をしたゴミ箱くん、意を決して声をかけました。
「力石くんに案山子さん。
先代のゴミ箱じいちゃんが言ってたよ。
念ずれば花開くって。
でもぼくらは自分では動けないし。
そういうじいちゃんだって年がら年中ここに立って、空き缶ぶち込まれて。
あげくに、
コーヒーだのジュースまみれでガタが来て、最後はゴミ捨て場行きだった。
じいちゃん、
何を念じていたのかなあ。
じいちゃんの花は開いたのだろうか」

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あと1個は、というと、
これです。

埼玉県久喜市栗橋北・八坂神社
この石は無刻字の石ですが、もともとこの小祠の脇にありました。
当時の宮司さんが、
「大神輿渡御の担ぎ手たちが担ぐ前の肩慣らしに使った」
とおっしゃった力石の一つです。
知らない人にはただの石ころに見えようとも、
長年、この町の若い衆たちの肩を鍛えた大切な力石だったのです。
こちらは、移転工事中の神社の様子です。
古い鳥居の台石と「享保石」です。

灯ろうの足元には亀さんが2匹。
ちょっと不安げです。
「私たち、新しい神社へ行けるかしらねぇ」

先日、近所を散歩中にこんな案山子(かかし)に出会いました。
用済みになった「嘆きの案山子夫婦」です。
妻です。

夫はというと、
がんばって起き上がりかけて、力尽きたようです。
思わず、声を掛けてしまいました。
「大丈夫、大丈夫。実りの秋には出番がやってきますから」

埋もれた力石や案山子夫婦を心配そうに見ている人が、
もう一人いました。
はるか埼玉県の、とある自販機の横に立つゴミ箱くんです。

ちょっと悲し気な目をしたゴミ箱くん、意を決して声をかけました。
「力石くんに案山子さん。
先代のゴミ箱じいちゃんが言ってたよ。
念ずれば花開くって。
でもぼくらは自分では動けないし。
そういうじいちゃんだって年がら年中ここに立って、空き缶ぶち込まれて。
あげくに、
コーヒーだのジュースまみれでガタが来て、最後はゴミ捨て場行きだった。
じいちゃん、
何を念じていたのかなあ。
じいちゃんの花は開いたのだろうか」

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