泣いた石、笑った石
盃状穴
斎藤氏が上戸田氷川神社に特別の思い入れがあるのは、
ここで力石を新発見しているからなんです。
これがそのときの力石です。2016年11月13日のことでした。
手水鉢の横に土に埋もれ、端っこが大きく欠けた石、これなんです。

埼玉県戸田市上戸田3-20-11・上戸田氷川神社
長い間、一人ぼっちで空を仰いでいた自分を、
この日、誰かが覗き込んでいることに気づいて、
チャンス到来と思ったのかどうか、思わず、
「オレ、力石だよー!」
その石の声なき声を斎藤さんが見事、キャッチ。
この石、デコボコで、ほかの力石のようにきれいな楕円形でもなし、
おまけに角が欠けて貧相。とても力石には見えません。
でも、そこは永年の勘。
斎藤さん、汚れた石ッ面に水を掛けたら、出ました!
「上戸田村力石」の文字が…。
居合わせた宮司さんと町会長さんに確認していただき、
晴れて今回、ほかの力石と同じ土俵に飾られたという次第です。
良かったね!
晴れ姿がこちら。見栄えは今一つですが、
なにしろ有形文化財として認められたのですから、胸張ってね!
ショボいけど、まあ、これも個性というもんです。味がありますもんね。

さて、
これらの力石が句碑や他の石造物と共に文化財に指定された理由を、
戸田市教育委員会ではこのように説明しています。
「これらは出羽国羽黒山に関わるもので、元は戸田の渡し近くにあったが、
明治40年の合祀の際、上戸田氷川神社へ移転。
江戸時代の羽黒山の賑わいと共に、荒川を通じた戸田と江戸との
交通・信仰の様相を知ることができる貴重な文化財です」
でも、こうした笑う石の陰で泣き泣き退場した力石があるんです。
泣いたこの石(赤丸)、
「埼玉の力石」では、
力石と認定されていましたが、今回取り消され除外されました。
その結果、
ここに出ている3個のうち、力石は右端の刻字石のみとなりました。

右端の石の刻字を記しておきます。
「奉納 二十六貫目 上戸田村中」
下は晴れて「力石」と認められて「笑った石」の、かつてのわび住まいです。
右側の手水鉢に「溝状の凹み」があるような…。
もしあったなら、(気のせいかもしれないけれど)
宮司さんはこれを見て、「盃状穴では括れない溝」に着目したのかも。
左の手水鉢の傍らにあるのが、新発見の力石です。

人生いろいろ、力石もいろいろ
ーーー奈良文化財研究所の取り組み
ブログ「O KKANABIKKURING」の「ぢょん でんばあ」さんからの情報です。
石造物に刻まれた文字を光で写し取るという画期的な「拓本」です。
「なぶんけんブログ」
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これがそのときの力石です。2016年11月13日のことでした。
手水鉢の横に土に埋もれ、端っこが大きく欠けた石、これなんです。

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長い間、一人ぼっちで空を仰いでいた自分を、
この日、誰かが覗き込んでいることに気づいて、
チャンス到来と思ったのかどうか、思わず、
「オレ、力石だよー!」
その石の声なき声を斎藤さんが見事、キャッチ。
この石、デコボコで、ほかの力石のようにきれいな楕円形でもなし、
おまけに角が欠けて貧相。とても力石には見えません。
でも、そこは永年の勘。
斎藤さん、汚れた石ッ面に水を掛けたら、出ました!
「上戸田村力石」の文字が…。
居合わせた宮司さんと町会長さんに確認していただき、
晴れて今回、ほかの力石と同じ土俵に飾られたという次第です。
良かったね!
晴れ姿がこちら。見栄えは今一つですが、
なにしろ有形文化財として認められたのですから、胸張ってね!
ショボいけど、まあ、これも個性というもんです。味がありますもんね。

さて、
これらの力石が句碑や他の石造物と共に文化財に指定された理由を、
戸田市教育委員会ではこのように説明しています。
「これらは出羽国羽黒山に関わるもので、元は戸田の渡し近くにあったが、
明治40年の合祀の際、上戸田氷川神社へ移転。
江戸時代の羽黒山の賑わいと共に、荒川を通じた戸田と江戸との
交通・信仰の様相を知ることができる貴重な文化財です」
でも、こうした笑う石の陰で泣き泣き退場した力石があるんです。
泣いたこの石(赤丸)、
「埼玉の力石」では、
力石と認定されていましたが、今回取り消され除外されました。
その結果、
ここに出ている3個のうち、力石は右端の刻字石のみとなりました。

右端の石の刻字を記しておきます。
「奉納 二十六貫目 上戸田村中」
下は晴れて「力石」と認められて「笑った石」の、かつてのわび住まいです。
右側の手水鉢に「溝状の凹み」があるような…。
もしあったなら、(気のせいかもしれないけれど)
宮司さんはこれを見て、「盃状穴では括れない溝」に着目したのかも。
左の手水鉢の傍らにあるのが、新発見の力石です。

人生いろいろ、力石もいろいろ

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